きのう何食べた?の感想一覧
漫画「きのう何食べた?」についての感想が4件掲載中です。実際に漫画を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
レシピ本としても重宝
アラフォー(現在ではアラフィフ)の弁護士・美容師のゲイカップルが、同棲しながら二人で食べる食事をもとにした漫画です。当初、ゲイカップルの話ということでなかなか手に取りにくかったのですが決していわゆるBL作品ではありません。二人のほんわかした日常が描かれた漫画としてとても面白く読んでいます!毎回のお話で出てくるお料理がとにかくおいしそうで、でもお高い食材や特別な道具が必要なものでもないので、毎日の献立作りにとても役立っています。健康を気にする世代の作る食事ということで、野菜たっぷりなのも嬉しいです。詳しくレシピも掲載してくれているのでちょっとした料理本としても読みごたえばっちりです。そしてたまに旅行に行ったり外食をしたりして食べているお料理もとてもおいしそう!とくに京都旅行編は実際にコースをなぞってみたいです。この漫画の特長の一つは、一話読み切り形式にもかかわらず、サザエさん方式ではなく...この感想を読む
きのう何食べた?
人はパンのみにて生くるにあらずゲイカップルが家庭料理作って食べる漫画です(バッサリ)。一文で表現すればその通りなのですが、希代のストーリーテラー、よしながふみ氏の手にかかったら一筋縄ではいきません。映像化もされた「西洋骨董洋菓子店」「大奥」で有名な作家さんですが、この人の作品からは何やらただ事ならぬ、食に対する偏執的執着が漂ってくるんですよ。それこそ前世に飢えて命落としたのかと疑わんばかりの(^_^;)都内の法律事務所に所属する、シロさんこと筧史朗はイケメンで堅実な弁護士。ゲイであることを世間に隠しつつ老後のために日々倹約に励み、ひと月の食費を二万五千円でやりくるすることに執念を燃やすおっさんです(なお、物価上昇その他の要因に抗えず、最新刊では三万円にup)。ケンジことオトメな美容師の矢吹賢ニは、シロさんが手際よく作った晩ご飯を一緒に食べることを、無上の喜びとする同居人。世間にお料理漫画は数多...この感想を読む
斬新
「昨日何食べた?」はよしながふみ先生のマンガです。几帳面な弁護士の筧史朗と、人当たりのいい美容師矢吹賢二のゲイのカップルふたりが2LDKのアパートでくらす毎日を、食生活メインに展開する物語となっています。ゲイが抱える諸事情や、筧家を舞台おして、ゲイの息子とその両親がどう向き合うかも描かれています。基本1話読みきりなのでとても読みやすいです。キャッチフレーズは「2LDK男2人暮らし 食費、月2万5千円也。」です。安い!!すごい!!笑作中に出てくる料理がすっごくおいしそうです。料理の過程や材料の値段もかかれている場合があったりするのがとても斬新です!!
主人公は…
よしながふみ先生による、「きのう何食べた?」シリーズの第一巻です。はじめに注意しておくと、いわゆるゲイの方が主人公として扱われています。なので男性としてはそれだけで拒否反応を示してしまう方も少なくないでしょう。事実、私もそれが嫌で掲載紙であるモーニングなどで見かけたときには読み飛ばしていたのですがある日なんとなく読んでみたら意外と面白いことに気づいたのです。主人公は確かにゲイであるもののそういうシーンは描写されていないので拒否感は少なくタイトルにあるように食事がメインとなる話が多いので素直に読むことが出来ます。またよしなが先生のやわらかいタッチの絵も拒否感が少ない一因でしょう。(まあそれでも男には変わりないのですけど)