アニメ 四谷怪談のあらすじ・作品解説
「アニメ四谷怪談」は1981年に「花王名人劇場」で放映されたアニメ作品である。 1981年当時、花王名人劇場のプロデューサーであった澤田隆治が発案した「たまには名人劇場で講談をやりたい。アニメと絡めれば若い人にも見てもらえるのでは…」という企画によって製作された。講談部分は「怪談の貞水」の異名を持つ講談師の一龍斎貞水を起用。「四谷怪談」のストーリー部分にのみ、アニメの映像をつけた作品となっている。 演出・企画は澤田隆治。作画は大塚康生。なお本作で大塚は「鈴木一」名義で演出も務めている。 これは当初は宮崎駿に打診がなされたが宮崎が断ったために大塚が引き受けたという経緯がある。 なお本作の設定資料・絵コンテは書籍「大塚康生さんと語る」に収録されているが、派手なアクションよりも息の吸い方や吐き方などの間を含めて貞水の指導をうけた細かいしぐさのアニメーションが丁寧に作られている作品である。作画はテレコム・アニメーションフィルム。