PSYCHO-PASS サイコパスの感想一覧
アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」についての感想が8件掲載中です。実際にアニメを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
人格が管理される近未来SFアクション
『踊る大捜査線』とニトロプラスが手を組んだ社会派SFアニメ『PSYCHO-PASS』のストーリーの骨子はこうだ。近未来の日本では、国民の心理状態と性格傾向、パーソナルの全て分析する「シビュラシステム」を導入し、全ての国民の思考思想を国の管理下に置いている。「シビュラシステム」では個々の持つ犯罪を犯しかねない可能性=犯罪係数をも測ることが出来、犯罪係数が高い者を予備犯罪者と認定づけ、罪を犯していなくても捕まえることが出来てしまう。主人公の常守朱が属する公安刑事課一係は、社会に混じった犯罪者・および予備犯罪者たちを捕えていく…というストーリーになっている。重厚感あるストーリー、閉塞感のある設定、矛盾だらけの国家に管理される国民、と『PSYCHO-PASS』は独自性のある様々な武器を手にアニメ界に切り込んできた。視聴者たちは『PSYCHO-PASS』を観るなかで、この社会は正しいのだろうのかと何度も問いかけることになるだろう。...この感想を読む
近い未来、このような事にならないようにしてもらいたいと思った作品
この作品は、捜査官(今で言う警察)が犯人を捕まえるアニメ。これだけだと、逮捕しちゃうぞと大差ないですが、この作品の面白い所は、今より数十年の近未来が舞台になっており、その世界では犯罪係数というものがあり、その犯罪係数を計るドミネーターという銃が出てきます。今の世の中、裁判官が有罪といえば有罪、無罪といえば無罪、けど10人の裁判官が居たら答えが割れるなんて多々ある事で。だから、最近裁判員制度が取り入れられました。しかしそれでもどうしたって人間の情の部分が判決に影響するため、結果は人それぞれになる訳です。しかしこのサイコパスでは、皆平等にこのドミネーターにより検査され犯罪係数が高い場合は、犯罪者と見なされます。とても平等だと思いますよね、こんな未来が来たら素晴らしいと思いながら見始めました。けど、最後まで見た人は絶対価値観が変わっている事間違いなし、そんな最初から最後まで考えさせられる面白...この感想を読む
先が読めなくて面白い!
虚淵さんがメインストリートライター&監督が「踊る大捜査線」の監督さんということで期待して視聴したのですが、期待通りでした。全てがコンピューターで制御された近未来のお話です。人間の能力が全て数値化され、将来的に犯罪を犯しそうな人は事前に捕まえてしまうような世界です。監視官の常守朱(つねもりあかね)と執行官の狡噛慎也(こうがみしんや)が話の中心にいます。執行官は、潜在的に犯罪を犯す確率が高い人間で、監視官に管理されています。とはいえ、朱は新米監視官なので、狡噛やその他の執行官にフォローされたりしています。新米だった朱が成長していくのも見どころの一つです。また、狡噛と因縁の深い槙島聖護(まきしま しょうご)との対決も見逃せません。ちょっとグロいシーンも有りますが、最後まで一気に見られる作品かと思います。
SFだが起こりゆる未来な気が!
図書館戦争な感じの法律が出来たり、最近は前に創作でやっていた内容がちょっと違う形ではありますが現実に起こることもあります。こんな未来もあるんだろうなと思えるアニメでした。システム(コンピューター)に支配される人間。システムが強固であるからこそ人間は従い、依存し、もうそれなしでは生活できなくなる。そんな世界のお話です。警察(公安局)の話なので犯罪者や結構グロい死体が出てくるので、そういうのが苦手な人にはオススメしませんがそうでなければ是非見て欲しいです。最初から最後まで先の展開が読めなくて目が離せません。もし借りて見るならギャグっぽいのと交互に見るといいかも。あなたの色相が濁らないように。
踊る大捜査線の監督が作成した近未来SF
シビュラシステムにより、人間の心理状態や性格が計測できる値サイコパスが導入された、近未来が舞台のSFアニメ。踊る大捜査線の監督が製作のアニメということだったので観てみました。犯罪係数という目に見えない数値で、人間の罪が決められる世界。潜在犯というのはこの社会システムではどういった扱いを受けるのか・・・というのは、ストーリーを追っていくと明らかになりますが、正直こんな社会では生きたくないと思ってしまいました。終盤シュビラシステムの実態が判明しますが、観ていてぞっとしました。登場人物は全員癖のあるキャラばかりで、とても良いです!アクションシーン・ドミネーターの使用シーンなどもかっこいいです。ただ、扱う事件上、生理上受け付けない人がいるかもしれないです。
最終回で涙がぽろり
PSYCHO-PASSは彼女に勧められて観たんですが見て後悔はしてないです。むしろ見て良かったです。まずOPでもってかれましたね。「abnormalize」と「Out of Control」どちらも神曲ですね。カラオケで歌ってみましたが高音でなかったのでサビで喉が死にましたwEDはEGOISTさんが歌ってましたね。大ファンです。「名前のない怪物」と「All Alone With You」自分的には1クール目の「名前のない怪物」で聞いてるだけでなぜか涙が溢れてきましたね。ストーリー、キャラクター、アニメーション。どれも高いクオリティでした。よかったら見てみてください。
管理される幸せと悪を行う自由
近未来を舞台とした、凶悪犯をとらえる警察組織。なんともありがちな設定ですが、従来の作品と違うのは、考え抜かれた世界観です。徹底的に管理された社会で生きる人たち。数値化されて最大の幸せを享受できることを約束された世界。そのはずなのに、途切れることのない犯罪。悪とはなにか。何に対して悪者と判定されるのか、といったやや哲学的な伏線が物語全体の根底に流れています。作中でのキャラクターがしきりに紙の本を進める点と合わせて、ハイテクとローテク、管理と自由とが鮮やかに描き出されます。主人公たちキャラクターも実に多彩な組み合わせで、起こる事件に合わせて焦点が当てられます。管理社会ならではの過去を背負った捜査官と執行官たちが織りなす群像劇は、良質な深夜大人アニメのランドマークともいえる出来栄えです。音楽も恰好よくて素敵でした!
2クール目からは失速気味か
PSYCHO-PASS サイコパスは久しぶりに全話通して視聴したアニメです。第1話から物語に引き込まれて、毎週楽しみにしていたのですが、2クール目からはやや失速気味に思えました。5巻は、12話「Devil's crossroad」と13話「深淵からの招待」が収録されています。12話は、今まであまり目立たなかった六合塚弥生の過去話です。今後本編に絡んでくる話なのかと思ったら、単なるサブストーリーで、ちょっと拍子抜けしてしまいました。13話から、ラスボスである槙島聖護が本格的に話の中心になっていきます。個人的に、槙島にあまり魅力を感じなかったので、評価を低めにつけています。