象の背中 -旅立つ日-のあらすじ・作品解説
「象の背中-旅立つ日-」は秋元康の小説『象の背中』を原作とするOVA作品である。小説を基に秋元による企画・プロデュースでアニメーション作家の城井文が制作した。 原作では余命半年と診断された末期ガンの中年サラリーマンが、自身の病気と向き合いいつか来る「その日」まで家族や周囲に支えられながら懸命に生きる姿を描いている。しかしアニメでは登場人物が象に置き換えられ、内容も空の上から家族を見守りつつ、感謝の思いを綴るゾウのお父さんというように大幅に改変されている。全体に柔らかなタッチで描かれ、台詞はなく朗読によって物語が進むのもこのアニメの特徴である。 2007年に発売されたDVDには第1話「旅立つ日」と第2話「雲の上のお父さん」が収録されており、これはのちにTBSにてテレビ放送された。朗読を担当したのはアニメの楽曲を担当した4人組コーラスグループ・JULEPSである。アニメDVDが発売されたあとに同じ内容、同じイラストの絵本も発売された。
象の背中 -旅立つ日-の評価
象の背中 -旅立つ日-の感想
この世を去るとき、あなたなら何をしたい?
泣ける・・・只ただ、泣けるもうそれだけだ。それ以上の説明は、野暮。なのだが、それではあんまりなので(笑)ちょっと説明する。描かれるのは、象の家族。ある日、象のお父さんのもとに死神があらわれ、「あんたの寿命はここまで」と宣告される。突然の予言に、呆然と家族を見やるお父さん。そこには妻と、可愛い二人の子供が・・・。その日から象のお父さんは、残された日々を精一杯、家族と過ごそうと決意する。いつもの調子で仕事を持ってくる上司。それを即座に断り、家族のもとへ。家族みんなで出かけ、子供たちと風呂に入り、一見何気ない小さな思い出を積み重ねてゆく。なごやかに過ぎてゆく時間。途中一度だけ、妻には旅立つ日の事を知らせる。静かに涙する象のお母さん。だが時間の流れは止められない。お父さんは穏やかに、何も知らない子供たちとの時間を過ごしてゆく。そして、旅立つ日。まだ眠っている家族に静かに別れを告げ、去ってゆく象の...この感想を読む
涙腺崩壊
この映像は可愛いらしいゾウの親子の物語です。JULEPSという歌手のPV映像としても活用されており、今ひそかにブームである涙活というイベントでよく使われているそうです。お父さんがある日突然神様にもうすぐ自分がこの世からいなくなる事を宣告されます。お父さんは小さな子供とお母さんを残して旅立ってしまうことが心配で仕方ないのです。心配されてしまうのも嫌なお父さんですが、気にもとめないでおかれるのも不安であり、迷走していました。少しでも自分との時間を思い出に残そうとその日から家族でいろんなとこに行きます。最後に家族写真を撮り別れを告げ、挿入歌にあるようにいなくなった最初の夜だけ泣いてほしい、日差しになって君を見守るなど現代の家族事情に一筋の光を照らしてくれるような温かい作品となっております。正直最初自分がこの映像を見て感じた事は、全く自分の家族構成と内容が同じで自分も幼少の頃、大好きだった父が突然この...この感想を読む