卑怯者、臆病者と言われてもええ、非国民とののしられてもええ 自分の命、人の命を大切に守ることが いちばん勇気のいることなんじゃ
中岡大吉
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はだしのゲンは1983年7月に最初にアニメ化され、続編であるはだしのゲン2が1986年6月に公開されたゲン・プロダクション制作によるアニメ映画である。続編は単行本の5巻から7巻(母の死まで)が描かれている。DVDも発売された。 原作は中沢啓治の同名作品で、1973年に週刊少年ジャンプに連載されて以降、掲載紙を変えて掲載された。原作者の実体験が元になっている。1982年に私財を投じてゲン・プロダクションを設立し、アニメーション映画を製作した。 主人公の中岡元役の声優は一般公募され、当時小学生だった広島県出身の宮崎一成が選ばれて声優デビュー作品となった。 それぞれ約90分の時間に収められている作品のため、原作に登場している人物が登場しない等の違いがある。 広島県広島市に住む中岡元が1945年8月6日に投下された原爆により、平和をあいする頼もしい父親ややさしい姉や仲の良い弟を亡くし、母親と生まれたばかりの妹と共に暮らすが、産まれた妹も母も原爆症のために亡くなってしまうストーリーである。
現職米大統領の広島訪問を契機に2016年5月、アメリカのオバマ大統領が現職のアメリカ大統領としては初めて広島を訪れた。被爆者の長年の願いが一つ叶った。本作の原作者、故・中沢啓治氏も喜んでいることであろう。しかし、これは核廃絶へ向けての第一歩に過ぎない。これを契機にして、本作を見ていない人に見てもらう契機にしたいものである。広島の地に来なくても、原爆とは何たるかを痛切に訴えかけてくれる。それが本作品である。原作漫画は閉架措置にされた時期も痛切に訴えるからこそ、表現が非常に過激であり、それが原因で原作漫画が閉架措置をとられてしまったこともある。ある時は表現が過激だという理由で、またある時は差別表現があるという理由で、閉架措置になった。しかし、いずれも閉架措置は取り消しになっている。それは、表現の問題はともかくとして、本作品がすべての人に見てもらいたい作品には違いないことを示すものであろう。...この感想を読む
原作の途中までしか、アニメ化されなかったのが残念です。はだしのゲンは二部作で続編もあります。歴史を学ぶ上で、これを作ってくれたことは後々に残せる教科書だと思います。アニメのクオリティーとしても非常に高いことが、輪をかけて良いと思います。原作が良いことで、原作通りに再現したこのアニメの意義も高いでしょう。広島の原爆投下である8月6日に毎年、テレビ放送してほしいくらいの名作だと思います。笑える部分もありますが、そこから徐々に引き込まれていきます。反対意見もあり、原作コミックは一時、図書館から消えるなんてこともありましたが...どんなにエグい内容であっても!子どもの世代に、こんな歴史があったんだって...記録を残し、託していくことは必要なことじゃないか、と思うんです。今のアニメの作画レベルと比較すると、古臭い感は否めないでしょう。でも、この作品って...後世に残していかないといけない貴重な記録じゃないで...この感想を読む
この作品にはじめて出会ったのは小学生の頃でした。学校の教室にはだしのゲンの単行本があり、手に取ったのが始まりでした。当時は、漫画チックな絵柄に、あまりに不釣り合いなグロテスクな描写から受け付けず、ある意味トラウマになった作品でもあります。大人になってから、広島旅行に行き初めて原爆ドームを見たとき、過去に起きたこの痛ましい惨劇から目を背けてはならないんだ。と強く思い原爆に興味を持ちました。アニメのゲンをみて感じたことは、さっきまで一緒にいたお姉さんが原爆が投下されたあの一瞬で変わり果てた姿になり、あんな至近距離でいたのに、物陰にいたゲンと生死が分かれました。原爆の恐ろしさ、残虐さ、そして戦争の悲しさに心が締め付けられました。原爆によってたくさんの人々が命を奪われたこと、平和に暮らしている現代でも決して忘れてはいけないですね。当時の日本は天皇陛下の意に背く者はすべて非国民として虐げられる、...この感想を読む
よみがな:なかおか だいきち
中岡大吉
漫画の中で大吉が目の前の人を救おうとしたときのセリフ
中岡大吉
主人公や兄弟たちが幼少時代に名言を言い聞かせながら育てた