はだしのゲンを観て思ったこと
この作品にはじめて出会ったのは小学生の頃でした。
学校の教室にはだしのゲンの単行本があり、手に取ったのが始まりでした。
当時は、漫画チックな絵柄に、あまりに不釣り合いなグロテスクな描写から受け付けず、ある意味トラウマになった作品でもあります。
大人になってから、広島旅行に行き初めて原爆ドームを見たとき、過去に起きたこの痛ましい惨劇から目を背けてはならないんだ。と強く思い原爆に興味を持ちました。
アニメのゲンをみて感じたことは、さっきまで一緒にいたお姉さんが原爆が投下されたあの一瞬で変わり果てた姿になり、あんな至近距離でいたのに、物陰にいたゲンと生死が分かれました。
原爆の恐ろしさ、残虐さ、そして戦争の悲しさに心が締め付けられました。原爆によってたくさんの人々が命を奪われたこと、平和に暮らしている現代でも決して忘れてはいけないですね。
当時の日本は天皇陛下の意に背く者はすべて非国民として虐げられる、日本の国がいかに異常か、それを教えてくれる作品でもありました。
平和な現在の日本は命の危機にさらされることは、殆どなくなりましたが、貧富の差、社会の格差、今も昔も、どこか共通するものがあるのではないでしょうか。
視点を変えて観れば、今、普通に生活できることがこんなに幸せなんだよと、教えてくれます。これからの時代の子供達にも是非、見てほしいです。- あなたも感想を書いてみませんか?
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