宇宙を駆けるよだかの評価
宇宙を駆けるよだかの感想
この短さで感動の具合がハンパない
あゆみの性格素敵あゆみは見た目がめっちゃかわいいだけじゃない。人に感謝を忘れない本当にいい子。一生懸命で、健気で、かわいい。そんなあゆみの彼氏、しろちゃん(公史郎)。あゆみは彼を本当に好きだったし、大切にしていた。誰もがうらやむ最高の組み合わせ…そんな幸せをぶち壊したのが海根然子。チビでデブで、ニキビのある顔に伸ばしまくった長い髪。人から嫌われ、自分が醜いことを誰かのせいにして、自分のせいじゃないって唱えて。本当に性格がドブスな人間だった。彼女は「赤月の日」に自殺すると、それを見つめていた人間と入れ替わることができる…というまさかのオカルトな方法によってあゆみと中身を入れ替えることに成功。美しい容姿も、友達も、彼氏も、優しい家族も。すべてを手に入れたのだった。入れ替わってしまったあとのあゆみがまた性格が良すぎて…逆に読んでいるこっちの心の卑屈さを突かれているようだった。人間の細胞は毎日...この感想を読む
3巻完結で、ストーリも何もかも綺麗にまとまった作品
どんな時でも前を向いて幸せな毎日から一変、容姿も人間関係も全て正反対のクラスメートと入れ替わってしまった主人公。誰もが悲しみにくれてしまうような状況で、泣いたりすることはあっても元に戻れる方法を懸命に探す主人公の芯の強さが描かれています。決して人を責めずに自分の力で突き進む。人の助けには感謝する。陰気な見た目とは全く正反対の、明るい性格の主人公が中に入ることで、新たな一面をクラスメイトにみせることになる。うつむかずに前を見る主人公は見た目は違っても主人公の内面の強さをみせてくれます。今まで気づかなかったこと順風満帆だった主人公は、入れ替わることでそのクラスメートがどんな状況に置かれているかに気づきます。ある意味この入れ替わりは主人公にとって違うアングルで物事を見るチャンスを与えてくれることになります。また、入れ替わりは相手の感情でさえも体験させてくれることになります。人から愛されること...この感想を読む