風の名はアムネジアのあらすじ・作品解説
「風の名はアムネジア」は1990年12月22日に公開された劇場版アニメーション。81分。原作は「魔界都市」、「吸血鬼ハンター D」シリーズで一世を風靡した菊地秀行の同名小説(1983年、朝日ソノラマより刊行)。監督は前年に「ファイブスター物語」を手がけた、やまざきかずお。 アメリカ大陸を一人ジープで旅するワタルは謎の少女ソフィアと出会い、驚愕する。何と彼女は彼以上の“知識”を持っていたのだ。 199X年、人類は知恵や知識、言語など記憶の一切を失い、文明社会の残骸の中で原始時代のような生活を送っていた。だが、ワタルとソフィアは違っていた。彼は彼女に語った。自分がいかにして人間性を取り戻したのかを。その後二人はともに旅をすることになるがソフィアはワタルに、目的地までに新たに仲間を作れるか、という賭けを持ちかける。ソフィアの正体、そして、人類から全ての記憶を奪ったあの風の正体は?さらに、二人の賭けの行方は?旅の果てに全てが明らかになる。 2001年にジャパンホームビデオよりDVDが発売されている。
風の名はアムネジアの評価
風の名はアムネジアの感想
直訳すると忘却・記憶喪失
銀河鉄道999に似ている「風の名はアムネジア」というアニメ作品を観終えて感じたことは、「銀河鉄道999」に近いものが多いと感じました。「銀河鉄道999」は、哲郎とメーテルが宇宙鉄道である銀河鉄道999に乗車して、色んな星に寄りながら目的地まで旅する物語です。停車駅として、色んな星に寄りますが、トラブルに巻き込まれていく展開が多いです。劇場版アニメ「風の名はアムネジア」は、宇宙を旅する話ではありません。アメリカ大陸を旅しながら目的地を目指しています。しかし、舞台が宇宙なのか、地球上の大陸なのか、置き換わっているだけで物語展開は近いのではないでしょうか。舞台設定を変えた「銀河鉄道999」という見方はできるように思います。また、「風の名はアムネジア」の主要人物は青年ワタルと、年上で落ち着いた印象のお姉さん、ソフィアの二名で構成されています。青年と年上のお姉さんの二名で旅していく構図は、「銀河...この感想を読む