DTエイトロンのあらすじ・作品解説
「DTエイトロン」は、1998年4月から11月までの約半年間(全26話)、フジテレビ系列で放送されたアニメである。当時としては珍しい、深夜に放送された作品であったが、野球延長等の影響を受けるなど、放送時間は頻繁に変更された。本作のキャラクターデザインは、放送当時一世を風靡した人気麻雀ゲーム「スーパーリアル麻雀」のキャラクターデザインを手がけた「田中良」氏である。 あらすじは、感情を抑制された少年少女達が暮らすドーム都市(データニア)に住む少年(シュウ)は、海への憧れという感情を持ち始め、データニアを脱出する。データニアを無事脱出したシュウが外の世界で出会ったのは、アンドロイド(エイトロン)を操るレジスタンスの少年少女達であった。本作の最終回は、主要登場人物の一人である(フィア)以外のメンバーが、波にのまれて生死不明(本編で明確な死亡描写なし)になるという衝撃的な内容で、当時のアニメファンの議論の対象になったのである。メディアミックス展開として本作を題材にした漫画版(全1巻)が存在する。
DTエイトロンの評価
DTエイトロンの感想
心に残るラストシーン。
ああ、このアニメを毎週楽しみに見ていたのはもう15年も前なのか。今ではノイタミナって言う素敵な言葉があるみたいだけど、当時高校生の自分は、こんなに面白い番組がなんで深夜にやってるんだって不思議に思ってた記憶がある。テーマは自分が大好きな終末もののSFで、作品全体に漂う哀愁と、ドラゴンアッシュの歌うオープニングテーマ「陽はまたのぼりくりかえす」がめちゃくちゃ格好良くてすごく引き込まれた。衝撃のラストは賛否両論で、当時の自分にとっては決して納得の行くものではなかったけど、それでも今なお心に強く根付いている作品である。コミックも出て購入したけど、ボリュームや内容の濃さを考えると圧倒的にアニメで観るのが良いと思う。