君の膵臓をたべたいの評価
君の膵臓をたべたいについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
君の膵臓をたべたいの感想
大切に生きようと思わせてくれる作品
名前この作品の個性・特徴といえるのは主人公の名前を表す【】であろう。どうやら主人公自身が他人から名を呼ばれる際に相手が自分に対してどのような印象を抱いているか想像し、その想像結果を【】内の文字としているようだ。一見奇抜なものとして読み手の視界には映るがよく考えてみると私たちも日常でよくおこなっている行動ではないだろうか?他人と会話する場合何となく相手の口調や声色・表情などから自分に対する印象を無意識のレベルで感じ取っている気がする。そのためこの設定はとても私たち読み手の興味を引き、主人公への親近感を沸かせグッと物語に引き込むきっかけとなったはずだ。私たちは「名前」というものに大きな価値を感じていると思う。話す相手がいたとして一番初めに気になる相手の情報は名前ではないだろうか?名前を知り、その後の相手の印象や情報をインプットしていく。相手に対する呼び名がほしいのだ。そして相手には自分の名...この感想を読む