銀色の髪のアギトのあらすじ・作品解説
「銀色の髪のアギト」とは2006年1月に公開されたGONZOによる長編劇場アニメ作品である。日本の劇場アニメとして初めて中国で公開された作品であり、DVDのほか小説やMOOKも刊行された。 舞台は300年後の地球、遺伝子操作のミスにより意思を持つようになった森が人類を襲うようになってしまった世界である。比較的平和な街で暮らしていた主人公のアギトは、ある日森の中で300年間眠り続けていたという少女トゥーラを目覚めさせる。トゥーラはアギトの街で暮らすようになり、アギトやその仲間たちと交流を深める中で互いに特別な感情を抱いていることに気付く。しかし実はトゥーラは森が人を襲わず、人類と共存していた世界の復活という使命を背負った少女であり、使命を果たすためアギトの元を離れてしまう。アギトはトゥーラを取り戻すため自らを危険にさらし後を追うのであった。 デジタルアニメーションのパイオニアであるGONZOが手掛けた美しい劇画に、宮崎あおいや勝地涼といった華やかな声優陣が作品を盛り上げ話題となった作品である。
銀色の髪のアギトの評価
銀色の髪のアギトの感想
人間の存在意義について考えさせられる
トゥーラに一目惚れアギトはトゥーラに一目惚れをしていることから、物語が始まっていきます。そして、トゥーラに対するアギトの気持ちは、相当に強いように伺えます。逆に、そうでなければアギトの行動に理解できないところが多いように思います。ただ、その部分の描写が弱いので、アギトの気持ちがどこにあって、アギトのとる行動の必然性が弱いように感じてしまいます。トゥーラのことが好きで守りたい、一緒にいたい、という気持ちを全面に押し出した方が飲み込めたように思います。振り返って考えてみて、アギトはトゥーラのことを物凄く好きなのだと感じました。それは、彼の行動でしか、想いの強さを感じ取ることができないからです。森との同調を大切にする為、今の時代を生きる人間を守る為など、大義名分は成り立ちます。しかし、アギトは二度と元には戻れない強化人間になり、単身で敵地に乗り込んでいく理由は、トゥーラの存在に他ならないと思...この感想を読む