社会人大学人見知り学部 卒業見込の評価
社会人大学人見知り学部 卒業見込の感想
全ての社会人大学生、またはその卒業者へ。
多くの、ではない。ただこの本は、確かに誰かを救う。この本はエッセイ集だが、一昔前に流行ったように、芸人さんが過去の苦労話や貧乏話をどなたか文才のあるライターさんにまとめてもらっているようなただのエッセイ集ではない。それとの違いは何かというと、「共感できること」だと思う。なぜなら著者である若林正恭という男が過去に直面し、そして現在も直面し続けている問題は、我々一般の社会人にも大いに共感できる問題だからだ。社会に出る瞬間に我々が不安を抱えるのはごく当然のことであり、それ自体は特別なことではない。ただ普通の場合、高校生か大学生くらいで社会に出ることを意識し始めて、色々な葛藤が入り混じりながらも必死に就職活動をする。そしていざ社会に出た瞬間、自分と社会は激しく衝突し、そしてたいていの場合あっけなくこちら側の何かが壊れてなくなる。それから数か月ないし数年が経過すれば、もとあった違和感よりも今の仕...この感想を読む