機動戦士ガンダムUC[ユニコーン]の感想一覧
アニメ「機動戦士ガンダムUC[ユニコーン]」についての感想が7件掲載中です。実際にアニメを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
近年のガンダム作品の中で最高水準
外伝かと思えば、立派な作品の一つ最初は小説作品を書店で発見し、「あぁ、またガンダムの外伝作品が出るのか」といった程度の評価しかしていませんでした。しかし、それが映像化するということで「マジ!?」と衝撃を受けたものです。そして実際にアニメとなったUCを見てみれば、とても外伝作品とは思えないハイクオリティーな作品に仕上がっているではありませんか。作品自体はOVAのような扱いで7つに分けられているのですが、7つだからこその凝縮されたストーリーと、それでいてストーリー展開の整合性がきちんと確保されているための違和感のなさと見やすさが特徴です。ガンダム作品らしい、生の人間らしい感情をむきだしにしたキャラ同士の掛け合いも魅力的で、ついつい魅入ってしまいます。そんな中でも主人公の成長と、最初から最後までの人格的な一貫性が貫き通されているところは、キャラづくりとストーリー構成をきちんと行っている作品であること...この感想を読む
新しいけど昔ながらのガンダム
福井晴敏氏による小説、「ガンダムUC」をアニメ化した作品である。氏の深いストーリー性を持つ物語の大勢に大きな変化はないが、やはり小説版と比べると心理描写など細かな部分で差異がみられる。しかしその差異によって劣化しているというわけではなく、また映像的なクオリティも高いために歴代ガンダム作品と比べても遜色がないほどの出来である。そして本作における最大のポイントである、ヒロインのオードリー=バーン。なんと彼女の正体はあのミネバ=ラオ=ザビであり、従来のガンダムファンとしては気にならないわけがない。他にも旧作シリーズを知っているガンダムファンならばニヤリとするような内容ばかりで、ガンダムファンを自称するならば見ておかなければならない、といえるほどの作品である。
ユニコーンというガンダムの始まり。
最新のガンダムはガンダムAGEですが、その話と平行で進んでいたアニメがあります。それはガンダムユニコーンです。この巻はバナージと呼ばれる少年とユニコーンガンダムの出会いから始まるのですが、それがやがて壮大な戦争へと導かれていきます。見所はユニコーンに搭載されているデストロイモードです。このモードに移行することにより本当のガンダムの姿を現します。ガンダムが変形を遂げるのは今までではあまりなく、そのモードが人気を呼んでいます。話の舞台はかなり昔に戻るのですが、グラフィック自体は今出しても恥ずかしくないくらい綺麗です。Zガンダムに近いグラフィックでさらにこれから魅力あるストーリーを展開してくれます。
良作品!!
ガンダムシリーズはそんなに観てきているわけではないのですが、こちらの作品は本当に観ていて面白いです。ファースト、Zシリーズを観ているとより面白いと思いますが、そうでなくても面白い作品だと私は感じます。機体がかっこいいし、音楽も好きです。この作品では後々色んなキャラクターの名セリフも出てきます。ガンダムシリーズは子供が観るより、大人がみると面白い作品だよなとおもいますし、この作品も子供と言うよりは大人向けなガンダムだなーと思います。最初は戦闘シーンもそんなに無いし、やはり導入部分ともあり説明くさい感じもありますが、ここからどんどん引き込まれていくのがガンダムシリーズの醍醐味でもあるので、是非一度観てみてください。
私のはじめてのガンダム
私はガンダム作品を見たことがありませんでした。また、ロボットアニメにも興味はなかったのですが、お台場で見たガンダムが格好良くて感動したため、たまたま見かけた時に気になって本作を手に取りました。視聴してみて改めて思いました。ガンダムユニコーン格好良い! と。(この時点でお台場ガンダムとの違いはあまりわかっていません)予備知識がゼロだったので専門用語や時代背景がちんぷんかんぷんで、すぐにはストーリーが飲み込めませんでしたが、1話でユニコーンが登場するシーンには鳥肌が立ちました。音楽も演出も本当に素晴らしいです。すぐに2話が見たくなる展開でしたが、2話の公開まで日があいたのでとても歯がゆかったです。ユニコーンをきっかけに、初代のガンダムから歴代のガンダムへと手を出し始めています。
ジオンの地上部隊の活躍を見たいならこれ
ジオンの地上戦がメインです。作品中でも連邦兵に、「まるで戦争博物館かよ」というセリフで揶揄されますが、これでもかとばかりにジオンの旧式の地上用MSが登場します。ドム系列や水陸両用型の機体はもちろん、意外なところではジュアッグやゾゴックまでもが登場します。そして戦闘シーンが良く動くので見ていてかっこいい。なんとあのザクⅠさえも改修されて活躍しています。そしてそんな旧式のMSに混じって登場する新型機のゼー・ズールとバイアラン・カスタム。彼らの戦闘シーンも見ていてかっこいいです。バナージたちのお話ももちろん重要で面白いですが、こちらの戦闘シーンを見ているだけでも胸が熱くなるものがあります。
これは良いおっさんホイホイ
原作のユニコーンが大好きだった為、「ビジュアル化のイメージが異なると困るな」と、長い間放置していました。先日、意を決して視聴してみたのですが、いやはやどうして、CVも作画も頑張っているじゃないですか。リアリティの薄い美形キャラクターだけが登場する平成ガンダム作品に比較すると、普通の少年のバナージや、周囲の脇役もリアルに存在していそうなキャラ造形になっています。もちろん「お姫様」こと、オードリー・バーンも、ファンの期待を裏切らない可愛らしさと、凛々しさが漂っています。個人的には、昔の富野作品のガンダムの様に、1年間スパンのアニメ化をお願いしたいのですが、それは高望みというものでしょうね…。