刀語-かたながたりの感想一覧
アニメ「刀語-かたながたり」についての感想が7件掲載中です。実際にアニメを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
西尾維新が書く、徒手空拳対剣士の大河ノベルのアニメ化
12本の完成形変体刀対徒手の主人公刀語は戯言シリーズ、物語シリーズで有名な西尾維新の作品であり、この作者の作品によくあるキャラクターのメタ発言や商魂がちらほら見られる物語である(ツイッターを匂わせる発言、シリーズになる発言、格闘ゲーム化を狙ったコマンドの考案など)。ちなみに別の西尾維新作品でも、キャラがメタ発言をすることは珍しくないようである(物語シリーズの忍野メメのアニメ化を匂わせる発言など)。刀語のストーリーを物凄く簡単に要約すると、12本存在する各方面ごとに特化した刀と、完全に徒手空拳の主人公が対決するという内容になる。物語のキモとなる戦闘描写は刀剣対刀剣ではなく、刀剣対素手である。この構想を聞いた知った時にはかなり面白いと感じたものだ、「素手で刀に勝つのか」、と。もっとも、後年になって実際の剣術や武術ではこういった前提は珍しくはなく、むしろ普遍的ということを知ったのだが…。ちな...この感想を読む
長さを感じさせない
西尾維新の作品ということで、とりあえず見ておくか~と思って見始めました。1話1時間と長いので、途中で疲れてしまうかなと思っていたのですが、長さを感じさせない面白さがありました。むしろ、たっぷり1時間とってあるおかげで、しっかりと話しが展開できたように思います。絵が独特で、初めはちょっとなぁと思っていたはずなのに、見ていくうちに気にならなくなり、最終的には可愛いと思うようになりました。ストーリはやはり西尾維新というか、ちょっと癖のある感じでしたが、先が読めないのでドンドンお話に引き込まれていきました。西尾維新が好きな人は楽しく見られるのではないでしょうか。
色々みたい理由はありましたが。
なんといっても田村ゆかりさんが一番の理由です。ゆかりんが出ているとなっては、見ないなんて選択肢はありませんでしたwま~他にも、あの化物語の西尾維新原作って事もあったので見ようと思った次第です。ただ、上記した事柄以外、ほぼ内容を知らない状態で見たので、まず1話でどうしてとがめが来たのか、七花ってどんな人?虚刀流って何?と言った、原作ノータッチな自分でも分るよう色々な説明があったので、とても分りやすく、簡単に世界観に取り込まれる事が出来ました。また、この作品の各話の放映時間ですが、テレビでは1時間、つまり普通のアニメなら2話分の長さがありました。これまでの歴史でそんなアニメあったのか?と。自分が知る中には一作もありません。故に、1話1話がとても濃厚でした。
そして彼は天涯孤独に。
刀語は刀の本数と同じ12話にて終了するお話です。7巻、つまり7話目ということで、中間地点を超えたところですね。まず驚くのは、作画でしょう。6話までの作画と全く違うのです。おや?違うアニメを見た?と思う程、作画がガラリと変わるのです。しかも、7話だけ。最初は違和感があるでしょうが、見れば見る程に、7話に対するスタッフの熱意を感じることになります。悲しみの始まりをイメージし、主人公達の絆がより深くなる回と言って良いでしょう。大きな存在感として登場する、『鑢七実』の声優を担当している中原麻衣さん、可愛いのにクールで淡々とした独特の声には惚れ惚れします。
ゆかりんファン必見
サムネイルを見てもわかるようにかなり絵に特徴があります。自分は正直、この手のゆるい画風とキツイ縁取りがあまり好きではありません。が、それを超越するほどキャラと声がいい!ヒロイン、とがめ役を務めるのは声優界No.1アイドルこと田村ゆかりさんです。ゆかりんは演技力にも定評があるので、この手のぶっとんだキャラを演じても本当にぶっ飛びきった演技を見せてくれています。まず見た目こそロリいですが、口調は老人というか、女仙人的なしゃべり方なのにテレたり、焦ったりするとめっちゃ乙女感が出るので、かなり可愛い仕様になっています。また刀語りは1話1時間なので、結構じっくり楽しめるのも特徴です。
「なるほどそうきたか!」な回。
タイトル通りですが、「なるほどそうきたか!」と思わされました。散々前回までの回でこの薄刀・針の戦いが今後を左右するかのような言い回しをずーっと繰り返していたためにその思いが強く出たのだと思います。西尾維新の作品の特徴と言うか会話がやはり面白い、とがめ役の田村ゆかりさんの声は個人的に最初違和感がすごくあったのですが、この回くらいからはスーッと入ってくるようになり、その会話の掛け合いもより面白く感じられました。イラストレーターの竹さんの絵の雰囲気でアニメ化しているので西尾維新シリーズ初期の戯言シリーズのイメージが強くアクが強くなりそうだなぁと感じていたのですが、実際にアニメ化されてDVD化されましたが、萌え絵にもならずありきたりな絵柄にもならずとても特徴的になったと思います。見れば、「なるほどそうきたか!」の意味がわかると思いますよ!
和風な世界観がいい!
西尾維新の作品。初めて見た時「台詞なにこれ!?」と思いました。西尾維新の作品は独特な言い回しがいいと聞きましたが確かに。真庭忍軍の真庭 蝙蝠の喋り方とかが衝撃的でした。これは原作を読まないと(笑)と。刀語といえばタケさんのイラストですが、その感じもよく表現できていたと思います。まるで切り絵のようなイラストでとっても作風とマッチしていました。特にいいなぁと思ったのは否定姫の演出や和と洋がミックスされたような世界観。ああいうのすっごく好きです。ストーリーは王道に敵を倒していく感じですが、最後にとがめが…。色々と驚きました。七花ととがめの途中のらぶらぶっぷりがかわいいです。