モノノ怪の感想一覧
アニメ「モノノ怪」についての感想が4件掲載中です。実際にアニメを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
人間の浅ましさ
モノノ怪は、全体的に紙芝居のようなゆったりした独特の流れから色彩豊かな色使い、そして、なんといってもキャラクターの個性がそれぞれにたち大好きなアニメの一つです。その中でも、個人的にトップを争うのが、この鵺。人間の己の欲望のためならどこまで動かされるのか。自分が死んでいることにも気付かないまでも取り憑かれる姿。人間の浅ましい姿をさまざまと見せつけられた作品でした。モノノ怪すべての作品にいえることだと思うのですが、見る人によって、見る角度によって解釈の仕方が変わるのではと思います。若干大人向けのような気もしますが、描写などから子どもにも十分伝わるのではないでしょうか。一度見てみる価値ありです。
独特な色合いと演出が魅力なアニメ
これは素晴らしい大好きな作品です。放送は深夜にやっていたので、どんなに疲れていてもこれだけは絶対起きて観ていたほどハマった作品です。当時、萌えアニメなどが多く出てきていた中での異色のアニメなので、特にはまってしまったのかもしれません。色合いと世界観が独特で昔の日本のような洗練された映像に引き込まれます。映像だけでも評価できる素晴らしい出来です。もちろん、内容もいい。妖怪という部類が大好きな私とぴったりです。その、人ではないものがこれまた上手く表現されているので、是非観てほしい。特に、このBOXはファンなら絶対欲しくなる使用になっています。観ているだけでニヤニヤしてしまいます。
浮世絵風で斬新な表現力
独特の世界観とシャフトならではの極彩色が特に目を引く作品。内容はかなり重めでホラーテイストですがその重さを明るく鮮やかな演出でカバー。人間の愚かさから生まれたモノノ怪達の「形」「真」「理」を暴いて行き、退魔の剣を使って裁きます。断片的に段々明かされてゆく真実、悲しみの過去。話も奥深く、はっきりとした表現はないのですが最後にちょっとしたカットが入り「そうだったのか…」と納得、毎回泣いてしまいます。アニメは最後の大詰めバトルシーン以外は殆ど静止画のようにあまり動きがないのですが、背景がくるくる動き雨や雪一つ一つの表現がすごく綺麗で長い説明のようなシーンでも飽きません。
これは見るべき
「怪~ayakashi~化猫」がモノノ怪として帰ってきた!この作品は本当にすごい。DVD買う価値がある作品だなぁと思います。細部まで描かれた細かい書き込み、カラーリング、ストーリー、演出とどれもすばらしい。それでもやっぱり一番目を惹く部分は映像としての書き込みかなと思います。初めて見た時本当に衝撃を受けました。あの衝撃は忘れられません。和風をベースにしながらもモダンな感じで話はとんとんと進んでいきます。鬼退治のような話の構成も分かりやすくていいなと思います。主人公の薬売りさんがかっこいい、そんな作品です。画面がここまで鮮やかな作品は中々ないと思います。