病人はね、みんな言われなくても頑張ってんだよ。
石倉由蔵
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「白い影」は、1973年7月13日から10月12日にかけて、TBS系列の「金曜ドラマ」枠で放送された日本のテレビドラマで、昭和を代表する二枚目俳優、田宮次郎が主演を務め放送された。田宮が全て主演を演じ大人気を博したドラマ「白い」シリーズの一作品である。 中心となるのは田宮演じる優秀な外科医・直江が、個性あふれる4人と織りなす女性陣との恋模様・人間模様である。医療業界の内情を赤裸々に描き、直江と対する立場の医師・小橋との攻防も見ものである。 貧しい生い立ちから努力し医療界のトップに上り詰めた直江と、長い下積みを経てトップスターになった田宮本人が自分を重ね、全身全霊を賭けて演じたこの作品。ここで快心の演技を見せた彼は、後の同シリーズ最高傑作「白い巨頭」でも主役を務め、人気を不動のものとする。 それから紆余曲折の末、1978年、田宮は自ら命を絶ってしまう。彼の自殺は日本中を驚かせたが、その時実は「白い巨頭」の放映はまだあと2回残っていたのである。皮肉なことに26%、31%と大変な視聴率を取った。
涙なしでは見られないドラマ。SMAPの中居正広さんと竹内結子さんのお二人がとてもステキで切なく、胸が締め付けられそうになってしまいました。初めは中居正広さん演じる直江医師がとても冷たく、恋愛にはつながらないかもと思ってしまいましたが、無事に心が通ってホッ。でも、ハッピーエンドとはいかなかったのね。直江医師は死んでしまったものの、最後は愛を感じて温かい気持ちに包まれていた二人が良かったなぁ。自分の病気を隠して医師としても使命を果たし続ける姿に強さを感じ、自分だったら隠し続けられるか、仕事をし続けられるか考えさせられる点が多かった気がします。自分の死と直面した時にどう感じるのかを考えながら見ると、ドラマにも思い切り入り込めるんですよね。それに、白い影っていうだけあって、"影"だらけのドラマ。自分なりの”影”を探しながら見るのが、ちょっとした楽しみでした。直江医師は初めから影のある雰囲気を背負って...この感想を読む
石倉由蔵
担当医ではない医者に「もう少しの辛抱です、頑張ってください」と言われたときに末期がん患者が答えた言葉。担当医はいつも「頑張れ」とは言わない、「大丈夫」と言って安心させてくれるということ。