エルマーのぼうけんの感想一覧
ルース・スタイルス・ガネットによる小説「エルマーのぼうけん」についての感想が8件掲載中です。実際に小説を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
息子へ娘へ
実家にあったものを懐かしく思いひっぱりだしぱらぱらとめくったのが最近のことでした。まず思った感想が挿絵がなかなか面白い雰囲気でよかったです。まあ序盤で父と母がなぜタキシードとドレスなのかは謎でしたが笑キャラクターも全てが可愛らしく愛おしかったです。私が一番好きなのは冒険へと誘ったノラ猫かな。エルマーが知恵と勇気をもって問題を解決する姿は読んでいて今の私でもわくわくしました。それと地図の絵が良かった!読み終わったあとでもここはこうで…とかで子供ながらもう一度読んだりしていたのを覚えています。大人になった今でも子供だったあの時がむくりと起きてエルマーと冒険を始めてしまったようです。
わくわくしてくる。
名作なので名前ぐらいは知っているという人も多いのではないだろうか。装丁もかわいくてお気に入り。小さいときに読んで、大人になって児童文学にはまったときにまた購入した。本の表紙の裏のところに島の地図が描かれていて、それも夢が広がるツールのひとつ。みているだけでとてもわくわくしてくる。エルマーはとらにあったりさいにあったりライオンにあったりする。私はライオンが一番すきだ。想像力をくすぐるストーリー・描写なので子どもから大人まで楽しめるとおもう。子どもに読ませると教育的・発育的にもいいかもしれない。自分に子どもができたらぜひ読んであげたい。
何だかワニが好きです。
エルマーのシリーズの中で一番素敵なお話だと思います。お菓子がたくさん出てきて危機を乗り越えて行くのが面白いし、可愛いし、女の子も男の子も大人も楽しめる物語だと思いました。この『エルマーのぼうけん』は、小さいときに私も母に読んでもらった記憶が薄らと残っています。それは、ワニの尻尾に棒付キャンディを輪ゴムで付けて橋架けるシーンです。面白くて、何だか素敵で、印象に残っていました。子供たちに読みながら他のシーンも思い出したり、こんなお話だったんだなぁと感心したりしながら読み進め、ワニのシーンになり、読んでやっぱり楽しかったです。ワニが好きです。気まぐれなのが良いです。
冒険譚!
子供の頃に読んだ記憶が残ってなかったので、ただただ新鮮な気持ちで読んだのがごく最近です。これいい!出発に当たっての準備、持ち物の羅列してるだけの部分でさえウキウキしてきます。いかんせん大人になって読んだもので、持ち物どれもきっと意味を持ってくるんだろうな、っていうのが予測できてニヤニヤしてしまう。でその読みが当たってて、それでいて尚、エルマーが一つ一つ聡くクリアしてくこの感じがたまらない。平仮名いっぱいで子供向けだからこそ、味わい深い文章っていうのもいいですね。あと挿絵や表紙の絵がたまらない。可愛く、それでいて描き込まれた深みがあって見応えがあります。絵心ない自分にも描きたい気持ちをくれます。今から「エルマーとりゅう」(2巻目)を読みます。本作の巻末の広告を見るに、りゅうと出会ったその帰り道での出来事らしい…?楽しみ。
永遠の名作
冒険物の初めて接する幼いお子さんにもとても楽しめる永遠の名作です。ひょんなことから窮地に陥った子供の竜を助けに冒険にでるエルマー少年、その冒険への準備が丁寧に細かいところまで語られていて面白いです。登場するキャラクターそれぞれも、どこか憎めなくて面白いです。揃えていくひとつひとつの準備品が「これ、何に使うの?」という感じですが読み勧めていくうちにああ、なるほどね!と納得できてしまいます。誰かをやっつけて目的を達成するという冒険ではなくて、自分の知恵と勇気を武器にいろんな品ものを使いながらの冒険は「向かってくるものはみんな倒してしまえ」的な冒険よりも難しいかもしれません。本を読み始めたばかりのお子さんでも夢中になって楽しめます。
最高傑作の冒険物語
世界傑作童話シリーズのひとつ。子供の頃気にいっていて何度も読んだ記憶があります。確か、読みすぎて結構ぼろぼろになっていたような・・・。昔からあるものですが、今現在でも色あせないものがあります。動物島に捕えられている竜の子を助けるためにエルマーが冒険をする物語です。確か、地図がついていて眺めては自分が冒険に行く想像をしていました。物語に出てくる1つ1つの情景が、子供心をくすぐります。わかりやすいストーリーでありながら、ハラハラするスリルはお見事。自分の子供にもぜひ読ませたい1冊です。冒険ものなので、男の子であればきっと好きだと思います。寝る前に読むときっと素敵な夢が見られるでしょう。
エルマーシリーズの1巻
子供の頃大好きで何度も何度も読み返した絵本です。大人になってもいまだに楽しめます。りゅうの子供が住んでいるのは子供の夢ですねぇ。普通の子供、エルマーですがりゅうを助けるために困難な事を自分の力でどんどん解決していきますが、そのエルマーの行動がかっこいいです。ミカンを沢山食べるあたりとかなんだかユーモアがあって面白くて作者のルース・スタイルス・ガネットさんはよくこんなお話思いついたなぁと感心します。ストーリーについてばかりしゃべってますが、この絵も素敵ですよね。エルマーとりゅうの世界観にぴったりな絵で、むしろこの絵がないとエルマーじゃない!って思います(笑)
りゅうを助けに大冒険!
西洋の絵本ですが、世界中の子供たちが楽しく読める名作です。エルマー少年が、土砂降りの中で濡れていた野良猫を拾って、ママに内緒で飼い始めた所からはじまります。旅行家だった猫はかわいそうなりゅうの事をエルマーに話してあげました。子供のりゅうがどうぶつ島のおそろしい猛獣たちに捕まえられて、物運びなどに使われている話です。心優しいエルマーはりゅうに同情して助けてあげようと思い立ちます。荷物を用意してから、隠れて船に乗り込み、どうぶつ島までわたります。島では恐ろしい動物たちに命を狙われながらも、その度に知恵と勇気を振り絞ってたくみに切り抜け、ついにりゅうを助け出します。まだ子供なのに遠く離れた島に一人でわたり、食べ物道具も調達して自分の努力と知恵で危険を乗り越えるのです。弱い者への思いやり、勇気、知恵、子供の成長に必要なものが全て揃っています。しかも物語はただの冒険ではありません。ひとつのひとつ...この感想を読む