エンジェル・ハートのあらすじ・作品解説
エンジェル・ハートとは、『シティーハンター』の作者として知られる北条司が描く青年漫画である。 2001年から週刊コミックバンチで連載されるが、2010年に雑誌が休刊。同年、後継誌である月刊コミックゼノンに『2ndシーズン』として、連載が再開された。 幼少の頃より、暗殺者として育てられてきたシャンインだったが、その生き方に彼女の心は徐々に磨耗していった。生きることに疲れた彼女は自ら命を絶つことを選択し、飛び降り自殺を図る。結果、鉄柵で心臓を貫くが、彼女が所属する組織の手によって心臓移植が行われ一命を取り留める――。 この物語は、最愛のパートナーを失った「冴羽りょう」と、そのパートナーの心臓を移植された「シャンイン」。そして、移植されたことでシャンインの中で生き続ける「槇村香」を中心として描かれる『家族愛』をテーマにした作品である。 2005年にはテレビアニメ化もされており、2006年まで「よみうりテレビ」「日本テレビ」で放送。「キッズステーション」でも2クール遅れて放送された。
エンジェル・ハートの評価
エンジェル・ハートの感想
最強の公式同人誌登場!
過去作品は忘れろ!以上だ!一応「エンジェル・ハート」の位置づけをざっくりと説明すると、北条司先生の代表作「シティーハンター」がベースになっています。あくまでベース。元作品というレベルでして、作者が公式同人誌を作っちゃった!しかもクオリティーがめちゃくちゃ高くて単行本価格で買えるという感覚で読める作品です。逆に元となった「シティーハンター」への思い入れが強すぎる人や、パラレルワールドという世界観が苦手な人は読むことが苦行になるレベルですね。エンジェル・ハート内に登場している既存のキャラクター設定が大きく異なる事はありませんが、なんていいますか、肝心要の冴羽獠がですね、若干元作品とは性格がゆるく穏やかになっています。そして本作の主人公は、冴羽獠ではありません。台湾から来た少女・香瑩になります。ですから本作のほとんどは、香瑩目線で繰り広げられます。ですから、過去の「シティーハンター」が最高主...この感想を読む
北条司が本来書きたかったC・Hの続編「エンジェル・ハート」
昔、週刊少年ジャンプで連載されていた「シティー・ハンタ・」の続編的存在で当初は「週刊コミック・パンチ」で連載されていたのだが、現在は「月刊コミック・ゼノン」で2ndシーズンとして掲載を継続している。本来、北条司としては、「シティー・ハンター」の中で人情ものを描きたかった部分があったのだが、掲載先が「少年ジャンプ」という点で「もっこり」を入れたらという提案で入れてみたら、ハードボイルドから外れてパロディの部分が目立って、連載終了となってしまう。そこを知った「週刊コミック・パンチ」が本来描きたかったことを提供してくれることになる。殺人兵器として、とある富豪の娘で事故でみなしごと思われていたグラス・ハートこと春瑩。香と結婚を決意して、記念写真を撮ろうとした日に香を失った冴羽。事前にドナー登録をしていた香の心臓は、その日自殺しようとした春瑩に移植される。そのつながりから、正道会から春瑩が抜けるきっ...この感想を読む
激しくネタバレ注意
敢えていきなりネタバレ全開で行かせてもらいます。特に前作「シティハンター」のファンだった人たちは閲覧にご注意ください。このエンジェル・ハートにおいては…前作のシティハンターにおけるヒロイン、香が物語開始時で既に死亡してしまっています。もちろんきちんとした理由はあるのですが、描写のないところでヒロインが死亡してしまっているというのは前作ファンとしてみればやるせないことでありましょう。事実、この作品は当初シティハンターの正式な続編のはずでしたがファンによる抗議を受けて時系列的な続編ではなくパラレルワールドの作品に変更されています。いわば、クロノトリガーとクロノクロスの関係みたいなものです。しかし香の件があったにせよ、非常に読ませる内容となっており特に序盤の香の死から始まるエピソードは一気に読んでしまうこと請け合いです。前作のファンの方もパラレルワールドということを念頭において読んでみると良...この感想を読む
エンジェル・ハートの登場キャラクター
香瑩
よみがな:しゃんいん ニックネーム:阿香 年齢(作品時):15歳→19歳 性別:女 国籍:台湾 住まい:新宿区 所属:シティーハンター 性格:初期はクールな性格、物語が進むにつれ明るい性格になる 特技:100tハンマー コードネーム:グラスハート