太臓もて王サーガのあらすじ・作品解説
太臓もて王サーガとは大亜門による週刊少年ジャンプにて2005年~2007年に連載された日本の漫画作品である。コミックスは全8巻。 もてるために現実と幻想の狭間にある間界からやってきた王子である太臓を中心としたギャグ漫画であり、下ネタとパロディが非常に多いことが特徴である。パロディの範囲は2005年~2007年当時週刊少年ジャンプに連載されていたONE PIECE、NARUTO -ナルト-やテニスの王子様、魔人探偵脳噛ネウロといった作品に留まらず他社の漫画作品やアニメなどもネタとして利用している。特に作者自身がファンであるジョジョの奇妙な冒険のパロディは特に多い。パロディは漫画の登場人物に限らず、サブタイトルにもふんだんに盛り込まれており、元ネタを探すファンも多く存在していた。 あらすじは、太臓の目的である国民全員が嫁のハーレムランドを作るために奮闘する物語だが、外見性格ともに問題のある彼には彼女すらできずに嫁探しを続けるという内容である。
太臓もて王サーガの評価
太臓もて王サーガの感想
掟破りのパロディで人気があった『太臓もて王サーガ』
週刊少年ジャンプのギャグ枠に居座り続けた『太臓もて王サーガ』、その秘訣は。週刊少年ジャンプの歴史は長い。黄金期と呼ばれる面白い作品ばかりの時代もあれば、読み応えのない連載作品ばかりの過度期、また長期連載作品が飽きられた衰退期もある。中でもギャグ漫画においては、きわめて短いスパンで隆盛と衰退を繰り返す。そもそも週刊少年ジャンプにおいてギャグ漫画の比率は少ない。本誌上の構成は、ストーリー漫画が7割、『こち亀』のような短編作が1割、新人の読み切りが1割、あとはギャグ漫画が1割といったところだ。その少ないギャグ漫画の中に、『太臓もて王サーガ』はあった。当初、無個性な絵柄と特筆すべきところのない『太臓もて王サーガ』は、10週で打ち切られるものと読者に目されていた。事実、作者・大亜門の前作『無敵鉄姫スピンちゃん』はジャンプ本誌に連載したものの、わずかコミックス一冊で打ち切りになったからだ。 少年漫画...この感想を読む