愛とユーモアとセンスがちりばめられた作品
サブリナの変貌が粋を飲む大富豪のララビー家の次男坊に恋する運転手の娘・サブリナ。実らぬ恋とあきらめつつパリへ料理学校に入るため2年行きます。そんな料理学校の生徒の男爵から「今は月にロケットを飛ばす時代だ。手が届かないなんてことありえない」という粋なセリフで励まされ、自分を磨くサブリナ。帰国後、ララビー家の次男は見違えるほど変わったサブリナを見て人目で恋に落ちます。このサブリナ(ヘップバーン)の変貌・美しさは観衆の心を完全につかみます。つまりは、観衆がララビー家の長男、次男の気持ちと同化します。ヘップバーンの持つ魅力を最大限に使った、物語の最初のアクセントです。三角関係だが、仲のいい兄弟はお互い譲り合うララビー家は目下、仕事の取引拡大のため、次男坊と取引先の娘との政略結婚をさせようとしていて、これに加え、次男がシャンペングラスの上に座ってしまうというドジをやって、当分サブリナの相手ができ...この感想を読む
3.53.5
PICKUP