坂口拓の伝説が始まる - VERSUS　ヴァーサスの感想

なんと言っても、数々の伝説を残す坂口拓のデビュー作。 これだけでも一見の価値があると思います。 アクション俳優として世界に通じるほどの肉体と技、それにエピソードを持つ隠れた逸材です。 現在でも俳優業の傍ら監督としても乗り出し、いつブレイクしてもおかしく隠れた逸材と言われています。 物語としては低予算を全面的に出したストーリーでありながらも、北村龍平監督の世界観を充分に発揮していると思います。 しかし、それはアクションだけのモノで、物語は添え物程度だけであり、そこを重視するなら本作は駄作と言わざるおえない。 ただ、こういうノリの作品が好きな人がハマると思いますし、稚拙なストーリーに比べてアクションは相当力を入れていると思います。 何より坂口宅の格好を付けた抑揚のない演技、単なる俳優である出演者を圧倒する格闘技仕込みのアクション、そして、陳腐なストーリーを感じさせない他の俳優による上手い演技など、意外にも楽しめる要素を含んだ作品だと思います。