手堅い作品。 - ブラック・ダリアの感想

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手堅い作品。

3.53.5
映像
4.0
脚本
4.0
キャスト
3.0
音楽
3.0
演出
3.5

LAコンフィデンシャルに続く、ジェイムズ・エルロイ原作、通称『LA四部作』の映画化作品。原作では本作が第1作目です。 実際にあったブラック・ダリア事件に着想を得たストーリーとのこと。 主要な登場人物はミスター・ファイアと呼ばれるブランチャード刑事とその同棲相手のケイ、ミスター・アイスと呼ばれブライカート刑事の3人。 元ボクサーという経歴を同じくする2人の刑事は、ロス市警によって市民へのアピールのために企画されたボクシングで対戦し、それをきっかけにケイも含めて親しい関係になります。 お互いにかけがえのない存在となっていく3人ですが、ブランチャードとケイには隠された過去があり、ブライカートは次第にそれに気づくことになります。 ブラック・ダリア事件は、ブライカートが扱う案件として登場し、本筋のストーリーを展開するうえでガイド的な役割を果たしています。 また、構成はLAコンフィデンシャルと似通っていながら、LA~のような華やかさではなく、おどろおどろしさを漂わせているのは、この実際に起こったという凄惨な事件が、全体の雰囲気を支配しているためでしょう。 LA~と同様、登場人物の多さと、複数の流れが複雑に絡み合うせいで、1回の観賞では理解しきれないですが、見ごたえのある作品です。 グロ表現が苦手な人は要注意ですが、サスペンスとしては正統派で堅実な面白さですので、まず外すことはなさそうです。

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