恐いもの見たさとタブー 両方とも魅力がある
写真家ダイアン・アーバスの写真に対する覚醒、もしくは自我の覚醒を描いた作品で、写真好きな人なら多分、お名前はご存知だろうと思います。 この映画の主人公ダイアン・アーバスの父親はロシア系ユダヤ人、ニューヨークの五番街の高級デパートの経営者。ここはぜひ押さえて置いてください、彼女は裕福な家庭に生まれて、親はいわゆる綺麗な夢を売るお商売で、彼女と夫は、結婚してから実家の広告の仕事をもらいます。それから有名な写真スタジオになっていくのです。 夫は写真家と言われて、自分は彼と共に仕事をするのですが、心が晴れない。この状態は自立したいと言うはかなく健気な自己の要求を示しているようです。 真綿で首を絞められるような息苦しさを、せつせつと見せてくれます。 親や夫の囲いの中から外れて、自分の選択したい物を良いと言う自己の存在と戦う一人の女の姿が、平和なところで戦っている一人の戦士のように写ります。 彼女は人が眼を背ける物に興味を持ちました、存在しているのに無視されてる物を取り続けます。
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