毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイトの評価
毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイトについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイトの感想
類友てきな
写真家ダイアン・アーバスがヒロインに設定されているものの、そのストーリーはフィクションであると最初に明言されています。彼女の実際にそくした状況と、創作の内容とが混然一体となったストーリーであるため、このクレジットがなければ100%事実だと勘違いしそうな話です。ダイアン・アーバスは、その当時見てはいけないとされていた人たち、例えば奇形の人や服装倒錯者などの、いわゆるフリークスと呼ばれる人たちのポートレートを撮った写真家として有名です。彼女がフリークスに目を奪われ撮らずにはいられなかったように、本作の監督もまた、彼女の作品と生きざまに強く引き付けられたのではないでしょうか。アーバスと被写体と監督と、同じにおいがするってかんじです。この怪しい魅力がいっぱいな作品は、映像が美しいので彼らと同類でなくても楽しめる作品です。ただ、ストーリーについて深く考え始めると納得がいかなくなってくるので、そう...この感想を読む