結局、幼少期に何があったのか…? - 花のあすか組 NEO!の感想

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花のあすか組 NEO!

2.002.00
映像
2.00
脚本
2.00
キャスト
2.00
音楽
1.00
演出
2.00
感想数
1
観た人
1

結局、幼少期に何があったのか…?

2.02.0
映像
2.0
脚本
2.0
キャスト
2.0
音楽
1.0
演出
2.0

目次

この作品だけ観ると、少し説明不足だと思いました。

「映画花のあすか組 NEO!」を視聴した感想です。
わたしはこの作品の原作のマンガや、ドラマやアニメは全く見たことがなく、前知識のない状態で映画を観ました。
感想としては、そういった前知識が無いと、楽しむことが難しい感じがしました…。

わたしには、この作品は一見さんのお客さんには、説明不足な点が多々あるように見えました。
制作側は、花のあすか組を知らない人は、映画を観ないと思っているのでしょうか。

まず、冒頭で子供時代のあすかの身に、何かあったかのように描かれていますが、結局何だったのか最後まで分かりませんでした。
子供のあすかの映像が、徐々にモノクロになっていったので、てっきり死んでしまったのかと思いましたが、生きていました。

両親とは死別し、今の両親は義理の両親ということなんでしょうか?家庭環境は良くなく、親に放置されているみたいですが…。よく分かりませんでした。

そして次々と登場する、あすかの仲間達…。
もう「誰ですか?」という感じですよね。
あすかの仲間達は、劇中できちんと名前が呼ばれたりしないので、ちゃんと説明するか、せめてテロップでも出した方が良かったのではないかと思います。

一番いいのは、やはり各々のキャラクターをきちんと描くことだと思いますが、それが出来ないのなら、名前くらいはちゃんと説明した方が良かったと思います。

そして中盤で登場する、「紅あおい」と「紅塾」…。
葵が刑務所に入れられる前に、あすかが一戦を交えたりと、因縁のある様子が伺えますが、それを当然のようにして、ストーリーを進めないで欲しいですね。
こちらは「紅あおい」もその因縁も、知らないで観ていますから。
見ている方は、置いてけぼりですよ、これでは。

ウルトラフルーツとか、新規で登場する物事は、説明不足でも仕方がないですよ。
しかし、名前や人物など、主人公側の基本の設定は、もう少し説明が欲しかったと思いました。

緊張感のあるシーンが多いのに、緊張感に欠ける感じ…。


また、所々緊張感の無い演出があったのも、残念だと思いました。
冒頭からウルトラフルーツでラリっている女子高生が出てきますが、そんな道端でラリってないでしょう。しかも「うちら末期?」って…。
100万円くらい入っている財布が落ちていたり、ウルトラフルーツの売買がその辺で普通に行われていたり…。
その辺りの描写を、どうしてそんなに適当にできるんだと、観ていてツッコミが止まりませんでした。

また申し訳ないですが、紅塾の女構成員は、皆どこで買ってきたんだと聞きたくなるようなダサい服装で、とても強そうには見えませんでした。
紅塾の端役に関しては、ケンカのシーンも全然迫力が無く、残念でした。
というか、紅塾だけではないですよね。
ケンカのシーンが多いのに、全体的にその殺陣に緊張感がなかったです。
みんなが、殴っているのに殴っていないみたいでしたし、殴られているのに殴られていないようでした。
叩くのも叩かれるのも下手、という感じですね。
最後にさくらが、あすかにビンタされるシーンなど、ビンタの音はするのに本人は痛がっていないという…。

また、あすかの武器も、なぜかブーメラン二刀流という、強いんだか弱いんだかよく分からない設定で、殺陣がカッコよくなかったですね…。
飛び道具はマンガだと便利だと思うのですが、実写だと変なCGになってしまうので、かえって緊張感を削いでしまう気がしました。


また、あすかが紅塾に単身乗り込む時の服装も、迷彩服の上下という、また微妙なセンスで、せっかくの美少女が勿体なかったです。
そこはブレザーで良かったと思うのですが…。
この服とブーメランを寺門ジモンさんが持ってきてくれるので、思わず「ネイチャージモン」を思い出してしまい、また複雑な気持ちになりました。

ただ、主演の高山侑子さんや、あおい役の佐藤寛子さんは、体のキレもあり、アクションシーンに説得力があったと思いました。
高山さんは、クールなあすかを好演していたと思います。
カッコよくて、見ていて気持ちのいい主人公だったと思います。

ちょっとした仕草や、佇まいが、少女らしからぬサバサバとした魅力に溢れていて、良かったと思います。

この映画で一番良かったことは、高山さんが存在感のある主人公を演じきった事だと、わたしは思います。

メインテーマ曲が、ファイナルファンタジーに聞こえる。

また、一番気になったのが、劇中で頻繁に使われている音楽です。
冒頭のタイトル画面や、スタッフロールに使われていた、メインのテーマ曲がゲーム音楽のようで、全く内容に合っていませんでした。
ゲームのファイナルファンタジーの、戦闘の音楽に似ていますよね。
この音感が流れる度に、頭の中をファイナルファンタジーがよぎってしまい、集中して観ることができませんでした。
全く音楽が合っていないので、シリアスなシーンが台無しになっていました。


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