子ども編と高校生編は 別物
子ども編はほのぼの〜
うさぎドロップといえば、こちらの子供編の方がイメージが強いでしょう。映画にもなっていますし。私も、作品を読もうと思ったのは、子育てマンガみたいで、ほのぼのして読みやすそ~と思ったからです。
実際に、大吉の子育てぶりは、大変そうだけど、りんがやっぱりかわいいので、ほのぼのしちゃいます。コウキもアホっぽくてかわいい。高校生編のコウキを見た後に、また子供のコウキを見ると、なおかわいい。この頃は、可愛いかったなぁ、と。
コウキの話になってしまいますが、コウキの大吉好き具合は、ちょっと羨ましいものがあります。
父親がいないのもあるし、かといって父親のような鬱陶しさも大吉には無いでしょうし、楽しく遊んでくれるし、頼りになる部分もあるし。むしろ普通の父親より、大吉っていいポジションなんじゃないかな…?と。二人の関係性は、素敵だと思います。
あと、子供編は大吉目線のストーリーなので、大吉の職場の様子も結構出てきますが、このへんも現実味が出ていて、良いと思います。
子育てを始めたら、残業ばかりしてられないから、今まで通りに仕事できずに部署を異動せざるを得ない、とか、このへんは現実的でシビアな問題ですが、しみじみ考えさせられました。ひとりで育てるのって、ものすごく大変ですよね…。
そして、残業少なめ、といったら物流‼︎というのもリアルですよね。なおかつ物流の部署は若いパパが多いところもリアル。部署の雰囲気は和気あいあいとして、和みました。
宇仁田さんは、こういう職場の様子を掘り下げるのも上手だな〜と思います。浅はかすぎず、掘り下げ過ぎず、丁度良い。
子供編で、気になってしまう事といえば、大吉が、本当に彼女も作らないままでいいの⁈まだ若いのに‼︎という事でしょう。家でりんとカレー食べてる方がいいというのも、まあ納得する部分もありますが、やっぱり心配しちゃいます。
実際に同じ様な境遇にならないと分からないですが、ひとりで子育てしていると、大変さもあるし、二人でいるのが居心地もよかったりで、そんな事どうでも良くなってくるのかなぁ…。
高校生編の恋愛模様
高校生編は、子供編からだいぶ毛色が変わってきますね。高校生編はあまり好きではない、という人も少なくないのではないかと思います。
大人っぽく、しっかり者に育ったりんですが、コウキと元カノに巻き込まれるところは、かわいそうで、読んでいて苦しかったです。
子供編を読んで、すっかりりんの親目線になってしまったので、うちの娘になにするんだー‼︎という思いでした。りんも、すっかり疲れてしまった様子。確かに高校生の頃って、恋愛でウキウキしちゃうかと思えば、結構ドロドロな事に巻き込まれたり…。子供編を読んでいるときは、こんな恋愛の話になると思いませんでした。この辺りは好き嫌いが分かれそうな部分だと思います。
そして恋に疲れてしまったりんが、大吉を恋愛対象として見るようになるわけですが、この展開も、子供編を読んでいるときは全く予想していませんでした。確かにりんには、同級生じゃ釣り合わない。コウキに世話焼くのも良かったんだけど、大吉との方が、りんが笑顔でいるイメージです。驚いたけど、たしかに納得…。まあ倫理的な部分は置いといて。年の差カップルの話なんかは、割と苦手な方なのですが、りんが大人っぽく、大吉がお父さん過ぎないので、ギリギリ許せる範囲です。この辺りも、賛否両論ありそうですね。
親子問題 解決
りんの母、正子についてですが、登場当初は、独特な雰囲気と、コミュ障っぽさや子供っぽいところがなかなか衝撃的でした。ホントに大吉と同じ感想でした。こんな人と和解できるのかな⁈と思っていましたが、正子が再び妊娠して、りんに素直に謝ったところは、正子も大人になったんだなあと、以前のふつふつとした怒りを忘れてしまいました。旦那さんがちゃんと居てくれて、安心できる環境になったんでしょうね。りんが優しく落ち着いたいい子だったから、まるく収まった部分もあると思いますが。生まれてきた赤ちゃんを可愛いがるりんが、また可愛い。それを見て照れる正子も憎めないですね。
その後はりんと大吉が一緒になるわけですが、周りの反応までは描かれなかったので、すごく想像してしまいます。
とりあえず大吉は、両親にはめちゃくちゃ驚かれ、怒られただろうなぁ…。そしてそれをりんがなだめる…
大吉の職場では、すごく驚かれたけど、男の人ばっかりだし、うらやましいっすねー‼︎とか明るく言いそうだな…とか。
コウキのお母さんは、すごく驚きながら、りんちゃんはほんとにそれでいいの⁈とか心配してそう。
りんと大吉の恋愛模様は、あまり描かれなかったですが、これぐらいがちょうどいいです。親子っぽいときもあった訳ですから、ちょっと見るのが恥ずかしいですし。
しかし一回全編読んでしまうと、また子供編から読みなおしたときに、このふたり最後は結婚するんだよなぁ…という考えがよぎってしまい、ほのぼの感を求めて読み始めた私にとって、最初に読んだ時ほど、ほのぼの感を感じれなくなってしまうのが、すこし寂しい。
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