フクナガが大好き - LIAR GAME Season 2ライアーゲーム シーズン2の感想

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LIAR GAME Season 2ライアーゲーム シーズン2

4.504.50
映像
4.25
脚本
4.50
キャスト
4.50
音楽
4.00
演出
4.00
感想数
2
観た人
10

フクナガが大好き

5.05.0
映像
5.0
脚本
4.0
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
4.5

目次

シーズン2は、よりバージョンアップして登場

テレビシリーズを見ていて、セットも役者の衣装も極彩色で、役者の演技もオーバーリアクションで、なぜここまでやるんだろう?と思っていました。

しかし、韓国版と比較して、「ここまでやらなきゃ、頭脳戦だし地味なんだな」と思いました。
韓国版は、日本版に対して、ゲームをリアルドキュメントのように撮っていますが、画的にメリハリが全然なくなってしまうんですよね。あまりにも動きがないというか。
あと、今ゲーム上で何をやっているのかが、分かりづらくなっていました。やはり演技も多少オーバーにやってもらった方が、視聴者に伝わりやすいようです。

シーズン2はセットや衣装もバージョンアップし、演出もテンポよく、さらに見易くなったと思います。
ゲーム内容も、ヒントを見せるようにしてくれているので、視聴者も一緒になって攻略法を考えられる面白さがありました。

また、中田ヤスタカさんの監修したBGMも、さらにカッコよくなっていると思いました。
また、秋山役の松田翔太さんも、相変わらず美しくて素敵でした。

韓国版は心を閉ざした、頭のキレるキャラクターとして秋山を登場させていましたが、やっぱりそれに加えて、ちょっと悪さがある日本版の方が秋山らしいと思いました。

シーズン2は、まずフクナガの活躍からゲームが始まります。
シーズン1でストーリーを大きく掻き回したフクナガが、今度は味方となって、相手から賞金をごっそり奪っていくシーンは、見ていて爽快感がありました。
前回敵だった、ゲスくて強いキャラクターが味方として活躍するのは、見ていて面白かったです。
フクナガは前シーズンで、演じる鈴木浩介さんで全力の演技が話題となり、人気を博したキャラクターです。
前シーズンからのファンからすれば、お馴染みの展開が来た来た、と嬉しくなる演出だったと思います。
とにかくテンポがよくて、どんどん展開していくので、ライアーゲームを初めて見た人でも引き込まれると思いますし、最高の第一話だったと思います。
勝敗も相手に負けるのではなく、ナオに言われてわざと引き分けに持ち込むという展開にしたので、フクナガの株を落とさなくて良かったと思います。

しかし、シーズン1からの疑問なのですが、渡辺いっけいさんは何者なんでしょうか。秋山が会心の動きをすると、壁を殴ったりして悔しがっていたりするのですが…。裏の設定で、秋山やナオが負ける方に、誰かと賭けでもしてるのでしょうか。

よく分からないけど、いつもオーバーリアクションで悔しがっていて、「どういう立場なの?」と思って見ています。面白いんでいいんですが…。

テーマは分かるが、短絡的な印象も

ナオの目的は他プレーヤーの救済なのですが、それにはちょっと違和感を覚えます。
というのも、今回のライアーゲームは四回戦から始まりますが、四回戦といえば、もはやたまたま勝ち上がっているプレーヤーなどいないのではないでしょうか。

ナオはなぜかライアーゲーム事務局に巻き込まれるように参戦していますが、少なくともフクナガやヨコヤ、葛城なんかは自分から参加していますよね。
ここまでのゲームで、マネーのために肝計を働かせて他プレーヤーを陥れてきた人々を、負けたからといって「救済」するというのは少し違和感を覚えてしまいました。
棄権もせずに、自分の意思でここにいるわけですから、負債を負っても自分の責任でもあるわけです。
また、たとえそこで一時的に救いの手を差し伸べても、本質的な解決になっているのか?という疑問を抱かずにはいられません。

映画版では、ヨコヤも改心したような描写になっていますが、現実だったら、また以前と同じように詐欺を働きそうです。
フクナガも元々悪質な詐欺師なわけで、人から優しくされたからといって、簡単に改心できるのでしょうか。
話の筋としては分かるのですが、そこが少ししっくりと来ないというか、短絡的なように思えました。
テーマに掲げていることは理解できますが、簡単に解決し過ぎている気がしました。

ですので、ナオには「あなた方を救済します」と明言してほしくなかったです。
救済という形をとっても、もっとさらっとやって欲しかったです。
秋山の「ライアーゲーム事務局を潰す」くらいの理由で良かったんじゃないかな、と思っていました。

ボスキャラが良かった

シーズン2では葛城リョウというオリジナルキャラクターが登場し、最終的な敵となっています。
葛城は学生時代の秋山の同級生で、課題で秋山を負かした過去のある人物です。
勝てた要因は、葛城が秋山にない優しさを持っていたから、というように描写されています。
そして皮肉にも、ライアーゲーム上ではその優しさを失ってしまったために、秋山に敗北することとなります。
この締め方は、物語としてすごくいいと思いました。
欲を言えば、なぜ葛城が優しさを失ってしまったのかを描いて欲しかったです。話としては分かるのですが、唐突感がありました。
葛城のビジュアルはすごくよかったですし、話し方もゆっくりと穏やかなのに、怒ると急にハキハキする所は上手いなと思いました。

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他のレビュアーの感想・評価

ライアーゲームと同じジャンルの映画を僕はまだ知らない。

オリジナリティの高い設定ライアーゲームは基本的にはミステリーでありながら、人間が追い込まれていくと、いかに醜いかというものを現している。ここまでみるとよくある話のように思うが、ライアーゲームのオリジナリティは、ゲームそのものの面白さにある。ライアーゲームの中に登場するゲームは一見すれば、単純なゲームに見えるもの、取り掛かりがつかめないものが多い。しかし、最後にはそのゲームのすべての設定を秋山深一は生かし、必勝法を見つける。2回見ても、3回見ても、どの設定から必勝法が思いつくのかイメージできないことすらある。ただ、何度も見て、秋山の思考に追いついたとき、そのゲームの流れは違う顔を見せる。秋山のとる行動にはすべて意味がある。秋山はこの発言を使って、この人の本質を見抜いたのだな、この人の裏切りを防ぐための発言がここに用意されているのだな。といったように、必勝法を見抜いた後に見ると、秋山の思考の...この感想を読む

4.04.0
  • かなたかなた
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