可愛い女の子達が世界を救う - 絶対可憐チルドレンの感想

小学生なのに最強！

この作品はよくある超能力のお話しですが、出てくる超能力の種類や人物の過去の話が複雑で読めば読むほどハマってしまいます。主役の小学生女の子３人組が可愛らしいのに人類でトップクラスのエスパーというギャップも好きです。たまにやり過ぎて犯人が死にかけたり建物を半壊させてしまったりするのですがまったく反省しないけど、任務はしっかりと遂行するところが彼女達の魅力でもあります。観ていた当時私も小学生でしたのでとても共感する部分が多く小学生が主人公ならではの世界観が好きでした！大人になった今読み返しても飽きることなく、寧ろ新たな発見や違う見方が出てきました。

キャラの個性が豊かすぎ！

元気で素直だけどちょっぴりスケベな薫。冷静で一番しっかりしてるけどたまにドＳな紫穂。皆本主役のことが大好きな関西弁が可愛い葵の主人公３人組を初め、最強の敵でありながら主人公の味方をする兵部少佐などキャラクターの性格の豊かさが凄いです。小学生で子どもっぽく可愛らしいところも沢山ありますが、戦闘になると大人顔負けの能力だったり誰かを救いたいという強い思いだったり純粋な心や言葉に周りが救われたりし、周りが少しずつ良い方向に彼女達が変えていきます。他の作品ではずっと年齢が変わることが無い場合が多いのに、この作品は皆が少しずつ大人になり成長していく姿も一つの魅力です。

ギャグストーリーなのに…

ギャグストーリーで面白い話なのですが、バトルシーンになるとハラハラしてしまいます。主人公にも敵にも同じような辛い過去やトラウマが沢山ありながら、闇にのまれず彼女達が『世界を救う特務エスパー』にまで成長した流れが私は特に好きな部分です。育ってきた周りの環境が違うだけで善と悪に別れてしまう、という部分は今の世界でも同じ事が言えるのでフィクションでありながらとてもリアリティーを感じる作品ではないかと思います。作品で薫の超能力が暴走してしまう場面がありますが、周りが危機に陥ってしまうことを理解し自ら自分の心臓を止めるのは小学生でありながら最高レベルエスパーならではの判断力だと尊敬してしまうほどです。

長年愛され続けるストーリー性

絶対可憐チルドレンは超能力を持っている人間が存在するという現実離れした話ですが、『少し違うだけで元は皆優しい心を持っている』というような読み手の心も動かすようなメッセージ性のある素敵な作品だと思います。まだ連載中ですがラストがどうなるかとても楽しみ！とともに、まだまだ終わってほしくない！と思えるとても素敵な作品です。