医療系のドラマが嫌いだったけど考え方が変わった
話のテーマが面白かった
珍しいドクターヘリがテーマで、最初は医療系は好きじゃなかった私は
リアルタイムでは見なかったです。再放送が始まった時になんとなく見てからハマってしまいました。
キャスト人も豪華で、山下智久、新垣結衣。戸田恵梨香と今思えばさすが月9。
豪華なキャストを集めたなと感心してしまいました。
もともと山下智久さんの演技力が苦手で、あまり期待はしませんでしたが、
コードブルーの時はやたら上手。役にハマってるとはこうゆうことを言うのかなと思いました。
医療系といっても、今までになかったドクターヘリというところ
手術シーンをあまりグロテスクに表現しないところが特に好きでした。
医療系といえば、手術シーンで手元を撮影して、切っているところや臓器などを見せるものが多く
グロテスクが苦手な私でも安心して見れました。
なんでドクターヘリなのか
見はじめたら止まらなくなってしまい、DVDでファーストシーズン、セカンドシーズンと
一気にレンタルして見はじめました。
一番メインのドクターヘリも、なんでドクターヘリをテーマにしたのか
ネットで調べてしまうほどハマりました。
調べてみると、ドラマが始まったのが2008年、ドクターヘリが病院に設置されはじめたのが
2007年。認知度を上げるため、今までにない医療系のドラマを作るため
監督はこのドラマを作ったのかなと、もうすでにドラマのファンに。
病院内の話だけでなく、ヘリで飛んでいって現場をメインで見せるところも面白かったです。
たくさんの事故があってこその病院。運ばれてくることだけでなく
ドクター達が実際に大変な現場に行って一人一人を助けているのをみると
いつもとは違う視点で、患者さんの人生までを背負っているような姿には涙が止まりません。
そしてヘリならではの、ヘリに乗せてください、なんで乗せてくれないのか
というやりとりが多く見られましたが、やはり現場での即戦力や精神力が問われるのは
どんな仕事でもあるんだなと思いました。
1話ずつ話が深くて面白い
キャスト一人ずつの過去の傷や、仕事をしている間でできてしまったトラウマ。
一番見ていて辛かったのは、山下智久さんのおばあちゃんの話です。
昔から大事に育ててくれた人が目の前で認知症になってしまい、看護しながらも
会うたびにひどくなっていくのを見て、いつもは無口で感情の見せない役柄なのに
おばあちゃんを抱きながら泣いてしまところを見て、どんなに無口でも
隠せない部分、人としての感情があるんだなとすごく複雑になりました。
話が進むにつれて、無口だった山下智久さんがだんだんと笑ってきたり
新垣結衣との会話で少しずつ考えが変わっていくところで
周りよりどんなに技術がうまくも、考え方は新人で同期同士がお互い高め合っているのがわかります。
さらに辛かった話が、新垣結衣さんが安全確認が取れていないのに
患者のために走って行ってしまい、その結果黒田先生の腕を切断することになった話は
どうなっちゃうの!?とドキドキしてしまいました。
しかも腕を切断するのは山下智久さん。尊敬する医師の腕を切断するのは本当に本当に辛いし
なんて残酷な話なんだろ。。と平常心では見れません。
病院に帰った黒田先生が、容態が悪化し意識が混濁している時に山下智久さんに
俺の腕はどこだ?と言われるところには思わずドキッと怖くなりました。
戸田恵梨香さんの現場に行った時に、高い位置から落ちてしまい
長い時間発見されなかった時は、このまま死んじゃうのか、医者を辞めるのか
またまたどうなっちゃうの?と話が変わるたびに展開が読めないので
いつも見終わった後に映画を見終わったような、いい意味での疲れが出てしまいます。
ドクターだけの話ではなく、ナース冴島の話もきちんとあったのが好きでした。
好きと言ってもハッピーエンドではなく、大好きな人が病気で看護していくけど
もう一生治らないものとお互いわかりながら1日1日を過ごしていくのは
悲しすぎました。危篤状態の時にドクターヘリ要請の連絡が入ってしまい
目の前の恋人が死にそうな中頑張って行く冴島には涙が止まりませんでした。
ナースだからこそ、恋人が元医師だったから行かなかったら恋人に怒られる
ちゃんと仕事をしろなんて言われる、そんな気持ちで向かったのかと考えさせられました。
でもちゃんとお葬式のシーンで泣きながら、恋人への思いや思い出を話すところで
悲しかったけどホッとしました。あのまま終わっていたら、見ている側としては
スッキリしない、ただ悲しいままで終わってました。
いつもはツンとしている冴島もこの時はちゃんとひとりの女性として
本当はか弱い部分があったと見せてくれました。
ただ話を見ていると、無口な山下智久さん、プライドが高くツンとしている冴島
あまり人間味を出さない二人もしっかり感情があって、それを隠しきれない時があって
みんな涙を流すこともある、悲しいけれど、どれも仕事をしている上で大切だなと思います。
何があってもプライベートは仕事に関係してはいけない。できることを全力でやる
後悔するくらいなら、常にチャレンジして行く。そんな風に思えるドラマでした。
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