下品な作品に見えて...
パクりかと思いきや
某人気おしりを出すキャラクターのパクりで『ならこっちは全部出してやる!』のような勢いだけのマンガかと思いましたが、下ネタに走るだけでなく他の濃いキャラクター達で笑わせてくれます。
関係ないただのモブと思ってたキャラクターが後半のストーリーでは意外と変な人だったり、ボケしかやらない主人公かと思いきや、シリアスな話もあったりとテンポよく読むことができます。
濃いキャラクター達
最初ツッコミ兼ヒロイン?担当のたまこ先生がだんだんリアルな自堕落、年相応の干物女だったり、同僚の先生は幼稚園の先生ならではの出会いがないから合コンや出会い系にハマってる等現実にもあるあるが満載です。
頭の良い事を自慢してくる友達や、ファッションにこだわるおしゃまな友達等幼稚園内でもまともな人がほぼ出て来ません。
幼稚園の園長が厳しそうに見えて一番はっちゃけてるので、そういう一風変わった子供を受け入れてるのかなと深読みしてしまいます。
ギャグもセンスがある
個人的に自治ネタが入るとタイムリーで楽しめるので、そういった小ネタが多いのも楽しめます。
自治ネタのじゃくてんとしては、単行本で読み返した時にわからないときや、ネタを知らなければ楽しめない部分はありますが...
ギャグ自体自治ネタばかりでなく、オリジナルの部分も盛りだくさんです。
オリジナルでお笑い芸人を出して、その芸人のネタを流行らせたりしてます。
ギャグだけでなく、幼稚園から塾にばかり通わされて友達と遊べない子に手を差しのべてあげたりもしてます。
ただ、毎回主人公が人を救うかと思えばそうでもなかったり、主人公がギャグらしく残念に終わる部分もありますので続きや展開を楽しむことができます。
セクシーなキャラクターがいないので、水着シーンでげっそりするのも読者と一緒にキャラもげっそりしてくれるので共感を覚えれます。
少しだけ会話に出て来るドライバーのギャル男もただのギャル男じゃないという部分もあったり、最初こそ打ち切られたらそれまでだ!といった作者の勢いを感じてましたが、後半落ち着いてきてからは一人一人きちんとキャラ付けもされていき、深みが出てきてる部分がとてもいいなと思います。
ちょっと悲しいことがあった時に読むと心が和んで、こんなことで悩んでる自分が馬鹿馬鹿しくなっていきます。
作者自信が本誌に対してやけくそになってる部分があるような自虐ネタも人間性があって共感して楽しめます。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)