日本のエキスパート軍団  リアル再現 - 海猿 UMIZARU EVOLUTIONの感想

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ドラマレビュー数 1,147件

海猿 UMIZARU EVOLUTION

4.504.50
映像
4.00
脚本
3.00
キャスト
2.50
音楽
5.00
演出
4.00
感想数
1
観た人
2

日本のエキスパート軍団  リアル再現

4.54.5
映像
4.0
脚本
3.0
キャスト
2.5
音楽
5.0
演出
4.0

目次

日本の海の平和はここにある!!

警察官をモデルしたドラマや映画多く存在しますが、海上保安官を取り扱うものは初めての作品。
もともとは漫画が原作で、私は漫画も読んでいましたが、原作よりもリアルな表現が日頃あまり触れることの少ない海上保安庁の職務内容や実態をしることができた。
実際の業務とは少しちがうとは思うが、海上保安官達の人間ドラマや社会性がよく伝わってくる作品

報道でみる、客観的な海上保安官たちのではなく、巡視船「ながれ」を舞台に彼らの働きがどれだけ
海の安全を守っているかがよく伝わってくる。

このドラマをみて、海上保安官を目指す若者も少なくないはず、私は若ければ確実に試験を受けていました。
海上保安大学校試験→潜水士資格→特救(特殊救難隊)  やはりこのコース 憧れです。

ドラマを見ながらお勉強

日本の社会的実態がよく描かれている

作中に島国ならではの、社会問題をストーリーとして取り上げられているところが、このドラマの魅力の一つでもありました。
密入国、密輸、領海侵犯など実際に起きうる、起きている社会問題が舞台になった話もありました。
最初は、「所詮ドラマだから盛ってるんだろう」などと思いましたが、このドラマにはまった私は
知り合いの海上自衛官から、海上保安官を紹介してもらい飲みに行くことができました。
その際、彼は「海猿は結構リアルな事件を描いてるし、わかるーってシーンありますよ」なんてことを言ってました。 現役の海猿がみても「あるある」なことがたくさん存在するようです。
平和ボケの日本人とって、「海賊」なんてファンタジーの世界しれませんが、海猿達にとっては
現実の世界なんだということが、このドラマで知りました。
今のリアルな社会問題もこのドラマではそれとなく学ぶことができるのだと思います。

やっぱり人間劇が最高!!!

「池崎先輩!!!」 このドラマをみて思わず口にした言葉です。
誰が見ても、かっこよくて男の憧れの仕事でしょうが、その分危険はつきもの
その危険に向き合う、主人公「仙崎 大輔」とその愉快な仲間の人間劇は他では味わえないほどの
親近感あるストーリーにドラマだということを忘れるほどです。

潜水士を目指して、仲間と競い助け合う 男性ならではの職場で起きる女性問題など 
男子校にいた私にはドラマではなく ドキュメンタリーにさえ思えました。
厳しい上司との間にも葛藤はあっても、真の愛情がそこにはあるなど
親近感が私にはとてもみてて、現実に何かを思い浮かべるほどでした。
前文で述べたようにとても危険な仕事ゆえ、作中ではこの世を去る人物も出てきます。
しかし、ドラマだからなんて見方はできず、実際にも亡くなる隊員のかたいるかと思うと考えさせられました。
普段何も考えず、海上保安官かっこいいななんて思っている私ですが、ドラマをみて本当に海上保安官たちは命がけで海の平和を守っているのだと思うと、もっとできることはないのかなと思わされました。
たかが、ドラマしかし、されどドラマ この作品には視聴者に何かを考えさえる深みが詰まっていました。
このドラマの、人間劇はやはり最高です。

第七管区福岡海上本部  巡視船「ながれ」  一等海士 仙崎 大輔!!!!!

原作からの私でしたので、はじめ「仙崎 大輔」役の 伊藤英明さんはイメージとは少し違っていました。
主人公の「仙崎」は私のイメージでは、小さくて不器用で臆病で、でもスイッチ入ると熱くなるそんな
感じでしたが、ドラマではどのように「仙崎」を演じるのはとても楽しみではありました。
しかし、見ていくうちに一種のパラレルワールド? もう一つの「ながれ」を見ているような感じでした。

ドラマを見ていくうち「ながれ」は唯一無二ではなく、多くの人に存在するものなのでしょう。
みなさんの「職場」、「学校」、「家庭」がそれなのではないでしょうか?


仲間がいて、上司がいて、彼女がいて 変な人がいて 仙崎の周りは私たちとあまり変わらない気がします。そんな、主観な感じがするのもこのドラマのはまりどころでした。
どこかで、伊藤英明さんを見かけたとき思わず「仙崎!」って言ってしまいそうです。
見れば見るほど味がでて、最初の私とは見方さえ変わってきました。
原作のイメージよりも、伊藤英明さんの「仙崎」が渡の中では臨場感さえ沸いておりました。
原作にこだわれる方も、伊藤英明版「仙崎」もそれはそれでいいものですよ。
ただ.......  ただ...... 「池澤せんぱーーい」 やっぱりショックでした.....
中村トオルさん お会いした時手を合わせてしまったすみません。

巡視船「ながれ」に乗船してみて

このドラマをみて、終わり近づくにつれて私は巡視船「ながれ」の船員でした(司厨長かな)
救助が困難でそれでも仙崎が行こうとするシーンがありましたが、私は画面を見ながら「仙崎、俺が行く! あとは任せた!」などと自分も演者の一員でした。私が男子だからなのか、完全に海上保安官にあこがれる自分を見ているとふと何か忘れていいたものを

思い出したような気分です。それは 単純なよくあるドラマになるヒューマニズムだけではなく
単純に人間として忘れがちな「想い」そのものだったのだと思います。
海猿はけして、男子のヒューマニズム作品ではなく 現代社会にかけた「想い」を取り戻す作品だったのではないかと私は感じました。

補足 
母親にも見てもらいたく DVDを送りました。
その結果....  連絡がきました

母「あんた、この海猿(カイエン)ってなんね~」
私「カイエン? ポルシェ?」
母「車じゃなか  海のカイエンたい!(熊本弁)」
私「あーーうみの海援隊ね 竜馬のね!」
母「竜馬ねこれは?」
私「竜馬よ 海援隊は」
母「じゃあ、見てみるたい」

いまだに、「海猿」は海援隊の現代版のお話しとおもっております。


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