米についてかなり考えさせられる内容
日本とアメリカの米対決はすごい
まずこのスペシャルの一番の題材にもなってる日米米戦争。これは、観ていて本当に考えさせられました。
僕は、日本人であり日本という国で米は一番大事な食べ物。そして、アメリカは米よりも肉。
そんな中、お互いのやり合いが非常に面白です。例えば、山岡の「世界中探しても、米をお金の価値でやりとりしてた国は日本だけ」とか本当に耳に残る名台詞の連発。
そして、アメリカの米は安い。そして、量も作れて機械的ではあるが味もそれなりに美味しい。
逆に日本は値段が高い。しかし、農家がしっかり吟味をして作っているから味は世界一。
この両者の言い分が国すら動かそうとしてる物語は、すごいリアリティーがあって観ている人みんな興味が非常に湧いたのでは無いでしょうか。
そこに、総理大臣まで巻き込み助太刀で、海原雄山までも入って来るのがこのスペシャルならではだと思います。
アメリカ政府がトラップで、日本の大臣と会食中に、「この米は非常にうまい」と日本政府に言わせた瞬間「それは、アメリカの米です、美味しいでしょ?」のセリフで日本政府が黙り込んでしまうシーンは、本当にそういうやりとりがありそうで、ぞくっとしました。
アメリカの米は、まずいというのは昔の話。今は、進化して日本と同等でなおかつ値段も安く美味しい。このアメリカ政府のやりとりに日本が黙り込んでしまう部分も個人的には、「そりゃーそうだ」と思ってしまった自分もいて、非常に見所満載な部分だと思います。
薬品を使った結果をさるでみせるこのスペシャルはすごい
このお話のすごいのは、日本の農家とアメリカ政府のお偉いさんと山岡が、日光に行きさるを見に行くところが衝撃的でした。
栗田が、さるを見て「手が無い、あの子は足がない」と見つけるシーンはすごい心が痛みました。
日本の農家の言い分は、アメリカの米や穀物を食べて奇形が生まれたと言い切るが、実は、それだけではなかったのです。確かに、さるの食べている穀物は、海外から輸入された農薬をたくさん使ったもの。
それは、国外に輸出する時に、害虫など防ぐために、国内で使う何十倍もの農薬を振りまいて輸出するため仕方ないという言い分。しかし、その果てがどうなるか山岡は実際に見せるためにさるを見せに行ったシーンは、衝撃のなにものでもなかったです。
親から子に遺伝子、食べ物がどんどん奇形が生まれて行く。
しかし、これはアメリカだけではない事実。実は、日本も国産の米なのに、かなりの農薬を入れてた事実が発覚。それは、僕もこのスペシャルを見て初めて知った事実で、これを観た人みんな思ったと思います。
じつは、農家は、農薬を食べたくないがために、自分たちの食べる米とお店に並ぶようの出荷する米を分けていた事実が判明。僕は、これを観たときかなりのショックでした。
今まで、安全安全で来ていた日本の米。しかし、消費者に伝わっていなかった本当の事実。
それは、農家が食べている米と消費者が食べている米が全くの別物で、山岡が突っ込む姿がすごかったです。
「なぜ安全なら米を分ける必要があるんですか?これだと、アメリカの米国米となんらやってること変わらないじゃないですか?米国米だけを責める権利はありませんよ」
その通りだと思いました。実際に、さるでここまで奇形が生まれるのであれば人間の人体に影響がゼロとは言い切れないと山岡が言葉を発した瞬間、アニメなのに、一気に緊迫した空気になりその場にいた全員が黙り込むシーンは本当に頭から離れない一コマだと思います。
日米の間には米に関しての溝は深まるばかり
そもそも、僕が知ってたのは、分かりやすい狂牛病などのアメリカの牛肉問題。
フルーツも日本は輸入にほぼ頼っててそれは、国内だけだと間に合わないからと僕は普通に思ってます。
しかし、米に関しては、このアニメを観るまでは、安全を信じ切ってました。
しかし、実際知るとじつは米国米とそんなに変わらない印象を受けました。
勿論、米国米の良いものを食べたことがないので判断しようがないですし、お店に普通に並んでるわけではないので、食べるチャンスもないですが、このアニメを観ると国産の米をどれだけ信じて良いのか?
かなり疑問を感じました。このアニメを観た人はほぼみんな感じたのではないでしょうか?
5K数千円払ってる国産の米。米国米はどのくらい美味しいの?どのくらい安いの?これ誰でも疑問に持つ部分だと思います。そういう部分にメスを入れて行くメディアや漫画や映画なない中このアニメは、
土足でバンバン入り込んで行くので本当に観てて勉強にもなるしそこに面白さも非常に感じます。
最近だと、なぜか美味しんぼはブルーレイ化しましたが、この日米米戦争の話がなぜか全カットされてる始末。
理由は、わかりませんが多分、お国の問題が入ってるとしか思えません。そのくらいナイーブなこのスペシャルな話は、相当評価できる内容だと感じました。
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