単調
個人的に好きな映画ですかね。やはり、この作品を語る上で脚本の巧みさは外せない。 序盤から、不自然な出来事が続いてゆく。しかし、それらはいずれもラストを見終えたからこそ思えること。その、押し通せるか否かの微妙な域で押し通せる不自然さが、この作品を少しずつ、しかし確実に形成してゆく。二人が不器用に心を交し合うようになるまでの描写の細やかさは、普段ホラーが苦手な人にもぜひ見てみてほしいところ。 主役二人の交流のほかにも、異能ゆえの少年の孤独や親子の絆、生死を越えてなお輝く夫婦愛…など人と人とのつながりの大切さが丁寧に描かれています。ストーリー、設定ともおもしろいんだけれど、全体に淡々と進み過ぎな感じ。よっぽど時間があるときでないと、イライラしそう。ラストは「ああそうなんだ」という感じで、納得アンド拍子抜け。なんだろう、この淡々としたテンポがこの映画らしさではあるのだけれど、やっぱり全体的に退屈な感じがちょっとだけ流れるのは否定できないかな。
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