なんか不思議な雰囲気
なんとも言えないけど奇妙な可愛さがある
いま見返すと、なんかちょっと古臭い感じはあるのだけど、最近のアニメにはない奇妙な可愛さがあります。全体的にふわふわとした空気感が流れていて、普通の王道勇者ものにはない雰囲気です。始まりは普通の勇者の冒険物のスタートと同じ内容なのですが、なんか一捻りある感じです。まず主人公の両親がぶっ飛んでます。主人公は全然勇者になる気がないのに、もうほぼ強制的に勇者にさせに行こうとしています。この辺は、現代の教育ママに通じる部分がある気がします。風刺的なことなのか、、、。勇者になるためにマップカレーをつくり、毒の池や回復の草原などいろんなマップを表現したカレーには爆笑しました。母親なのに毒入りカレーを食べさせるってなんだそりゃ。と中身がないこういったギャグが目白押しでした。
キャラ同士の個性の強さがお互いを引き立てて
なんだろう。なんでこんなにキャラの個性が強いんだろう。っていう感じで、一度登場したキャラクターはにどと忘れられないくらいの個性の強さです。登場するたびになんだこりゃ。という個性が飛び出してきます。この作者さんはどうしてこんなにギャグセンスがあるのか。多分わたしのツボにどハマりしただけなのですが。キャラクターの見た目から性格まで、癖のないキャラクターはいませんでした。なんかみんな大好きです。無駄なキャラ設定なのですが、それがこの作品をさらに磨いて光らせています。フンドシのキャラが一番好き。なんだあの無駄なフンドシは。なんでテントになるときに力むのか。私たちが普段使ってるものもあんな風に頑張っているのかな。なんか、駄菓子みたいな作品です。食べなくてもいいんだけど、なんか気になる。見た目や癖が強い。食べたら大して美味しくないけどやっぱり癖になる。
割と感動謎に感動
ギャグストーリーだし全然中身ないのに、勇者と魔法使いがお互いに協力しあって旅を進めていく過程に時々うるっとまでは来ませんがなんか前向きになれるというか、自分も頑張ろうという気にもなります不思議と。そしてギャグがちりばめられて、、、なんか仕事とか勉強で行き詰ったことがあるとなんとなしに見てちょっと笑え、ちょっと前向きになる暖かさのあるお話だなーと感じました。大きな感動も大きな笑いも全然ないですがブックオフとかで、安くなったものを買うにはちょうどいい作品です。頑張って読む必要は全くないリラックスしてゆるゆるゆると読める銭湯みたいな気分になれるちょっと面白い作品です。プカプカとお湯に浮かん出るテンポ感。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)