王子の姿に注目すべし
でてくる登場人物
このアニメにおいて大切な存在であるのは家臣でしょう。口説くの大好きっこ、下手な画家、最強の剣士、どれをとっても最高の家臣です。また、下手な画家がなぜか最強の剣士であり、最強の戦略家。アルスラーンの器をためしながらも、しっかりと自分の考えも示し、戦っていく姿はすばらしいです。さらに、口説くの大好きっこのキャラもいい。女の子大好き君ですが、実際は誠実で強い。アルスラーンのピンチを幾度となく助けるところにギャップを感じとれる。また、ファランギースとのやり取りは癒される。しかも、実はこのファランギースも最強という設定、かっこよすぎです。だが、敵もさながらほんとうに強いので、剣士の戦いはもうハリウッド映画なみだといっていいでしょう。映画とマンガはたしかに違うが、この物語のキャラクターの描写と表現がとても現実的である。さらに、よく見るとキャラクターごとに戦い方が実は異なっているところもこのマンガの描写の仕方だと思われる。そこにも注目するとよりおもしろくアルスラーンを楽しめると思う。
細かいストーリー設定
この物語の注目する点として、上げるとすれば、ストーリー性だろう。最初は父親が主人公?、と思うくらい父親が目立っていたと思う。戦いではアルスラーンは脇役で、お荷物だった。剣士としての力もなく、真っ先に殺されるキャラクターと変わらないぐらいの弱さだった。しかし、まさかのその後父が捕まり、物語がはじめるという出だしはおどろきだった。また、母親も最初は父のサブ役で父と一緒に捕まり、ひどい目にあってすすむと予想していたがまさか敵の王のところに迎えられるとは予想していなかった。しかもどことなく、冷たい印象を受ける母であったので、すぐにでも死ぬのではないかと私は予想していた。またこのいとこが敵という設定と母親が実は、戦争物語における重要な人物として描かれるのは極めて特異であろう。
王子の描き方
アルスラーンの描写はほんとうに物語の構成と物語にマッチしていると思う。どこんとなくエドワードに類似しているところもあるが、少年漫画のイメージとは違った王子の優しさを描いた描写は、他のマンガと比べても郡を抜いていると評価する。物語での王子の性格と一つ一つの行動が、マンガのイメージと一致し、より理解しやすいものとなっている。性格も昔の王子なら、男尊女卑といってもいい設定とそれに一致した描き方で書かれていてもいいのだが、このマンガではそれが全くない。
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