サッカーを通してコミュニケーションのテクニックを身につける
頼りない主人公
主人公である風祭は正直、一言でまとめると頼りない。最初は名門校ということで評価されるがこのことが逆にマイナスに受け止められる。実際3軍だったことがばれた時の風祭はいじけていて、サッカーを今にもやめようそな空気を作り出している。水野と勝負する前まではリフティング以外は全然だめだったが必死に練習し、そのことが仲間にみとめられる。これは現実の私たちの社会でも重要なことだ。努力は人に隠れてやるものだと思われているが、見せるほうがいいときも、このストーリーを通して理解することができる。仲間とより深い話をすることで絆は深まり、チームのムードもよくなることが風祭を通して分かる。主人公である風祭はたしかに、頼りないがそこが彼のいいところであり、その頼りなさとそれでも努力をひたする姿がチームの士気を上げ、勝利に導いていく。このアニメを通して、風祭のひたむきな努力には自分も影響され、なんでもいいから、がむしゃらに努力しようという気がわいてきました。
コーチの重要性
このホイッスルというアニメではすばらしい名コーチが何人も出てきます。風祭のコーチももとプロのJリーガーでした。その彼が風祭のホワードとしてのあり方を教えたといっても間違いでわないだろう。スペースの作り方、パスの受け取り方まで、重要なことを教えてもらった風祭はどんどんうまくなった。その影響から自分のプレースタイルを身につけるようになっていったのである。また、桜上水中の監督だけではなく、選抜の女性監督であるアキラ監督にはプレースタイルを評価するだけでなく、彼の高いポテンシャルを見つけ、チームとしてのあり方を示していく。そのことが東京選抜を勝利に導き、より技術レベルの高いチームになった。さらに、アキラ監督は風祭だけでなく、水野にもプレーや自分のチームでのあり方を示した。そうすることでよりチームと深くコミュニケーションをとれるようにしたのだと思う。私はいまでも思うが、スポーツをすることにおいて自分の立ち位置とチームでの自分のあり方、技術の上げ方を教えてくれるような指導者はどこでも必要だと、このアニメを通して思う。
このアニメが教えてくれること
ホイッスルが教えてくれるのはサッカーのおもしろさはもちろんであるが、自分のありかたや武器の身につけ方、仲間とのコミュニケーションの重要性を学ぶことができるアニメだと確信している。チームスポーツでは一人だけうまくても、勝てないということがよくわかる。
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