キムタクのドラマで一番好き
本格的なシーンが盛沢山
アイスホッケーって体当たりとか普通に許されちゃう競技だからものすごく危ないスポーツなんですけど、ほんとにやっているっていうのが伝わる気迫のすごさがありましたね。私自身実際に試合を見たことがあるから分かるんですけど、スピード感といい、アタックしたときの感じといい全てが如実に再現されていて、皆さんだいぶ体を張っているんだなっていうのがひしひしと伝わってきました。私が見たのはリアルタイムではなくて再放送だったんですけど、その時の技術もすごかったんだなって再確認しました。きっと体力作りから本格的に取り組んでいたんでしょうね。スティックでシュートするときもほんとにやっている人みたいで一瞬ドラマだっていうことを忘れそうになりました(笑)
リアルな人間関係が描かれている
スポーツに情熱を燃やしているハルとその試合を見に来たOLの亜樹の関係がほんとにリアルにありそうな感じがしましたね。友達の誘いでなんとなく見に行った試合で知り合うってほんとの現実でも起こり得そうなシチュエーションだったので、ちょっとどぎまぎしちゃいました。ドラマなんだけどどこかドキュメンタリーものを見ているかのような錯覚にすら陥りかけましたからね(笑)ほかにもチームメイトたちとのやり取りもほんとに自然でスポーツをやっている体育会系の男の人たちならではの雰囲気というか空気感というか、ノリがすごいがつがつしている感じがよく出ていたと思います。何かあったらまず最初に体が動いちゃうのもあるあるなんじゃないでしょうか。大和もなかなか好きでしたね。百合のことが好きだから嘘をついてまで付き合うって。しかもお金持ちって一番ぼろが出そうな嘘をついちゃう辺りが純真っていうか、そうまでして百合と一緒にいたいんだっていうのが伝わってきて騙しているはずなのに応援したくなっちゃいました。百合もそんな大和と一緒にいて大事なのはお金じゃないっていうことに気付けて良かったと思います。でもまぁ、アイスホッケーって意外と稼げる仕事ではありますからね。期待はしといて損はないと思います(笑)
逆に貧乏人と嘘をついて付き合ってみたりして、スポーツマンって女性と関わる機会がそうないからどうしてもがつがつしちゃうんでしょうね。だからしょうもない嘘をついてしまうんでしょうね。言い方は悪いですけど、女の人に飢えているからこそそうなってしまうんだと思います。私からしたら嘘偽りなく付き合ってほしいと思いますが、それは大目に見てあげるしかないんでしょうね。
ハルの変化がよくわかる
恋愛をゲーム感覚でしかしてこなかったハルにとって亜樹の存在は今までに出会ったことのないタイプだったと思います。人を愛そうとしなかったのも自分の生い立ちがあったからなんでしょうけど。亜樹の優しさに触れてどんどん丸くなっていったっていうか、プライドが高かっただけのハルがどんどん人間らしくなっていった気がします。亜樹もハルと関わることで過去の恋愛と決別することができたし、二人にとってお互いの存在はなくてはならないものになっていったんだと思います。だって今までのハルだったら恋人が現れようが自分が好きだと思ったらきっと譲るなんてことはしていなかったと思います。それこそプライドに傷がつきかねないですからね。でもそうじゃなく亜樹のことを想うがゆえに自分より恋人といた方が亜樹の幸せにつながると思ったんでしょうね。そう思えるようになっただけでもだいぶ変わったと思います。アイスホッケーを誰よりも一生懸命やっていたハルが選手生命を危機に晒してまでも亜樹のことを守ろうとしたところには男気を感じました。と同時に感動もしましたね。そこまで亜樹のことを深く愛していたんだって思うと胸にグッとくるものがありました。というより亜樹の恋人の夏川がほんとに最低男でしたね。確かに別れていなかったとはいえ、散々亜樹のことを一人にしておいて連絡もそんなにしていなかったくせにいざ帰って来て亜樹とハルの関係を知って暴力をふるうって自分勝手にもほどがあると思うんですよね。そんなことするくらいなら亜樹を連れていくとかすればよかったのにそれもしなかったくせに。亜樹だって夏川からの連絡をずっと待ってたし、ずっと好きだったのにその想いを踏みにじったようなものですからね。いくら好きだからって何の音沙汰もない相手を二年も待つなんてこと私には早々できないですよ。そういうところでは亜樹のことを尊敬しますね。
不器用だけど純粋な恋愛模様に共感できる
ハルも亜樹も大和も百合もみんな不器用な人たちばかりだった気がします。大人なんだけどどこか青春を感じさせるような恋愛模様のように思えました。もっとうまく立ち回ればいいのに空回りしちゃったり。まぁ、ハルにいたっては今までがゲーム感覚でしかなかった分、亜樹が初めて本気になった女の人だから余計にどうしたらいいのかわからないっていう部分もあったんでしょうけどね。それまでアイスホッケー一筋でそれ以外のことにはほとんど無頓着だったから亜樹がどうすれば喜ぶのかとかそういうことがあまり思い浮かばないんでしょうね。それでもハルなりに一生懸命頑張っている姿にはきゅんとしちゃいましたね。っていうかハルの口癖である「メイビー」がものすごく印象に残っているんですよね。ほとんど毎回言っていたので、私もつい使っちゃうんですよね。何か言った後にちょこっと言っちゃう自分がいてなかなかびっくりしますよ(笑)でもなんか言っても違和感ないというか、ナチュラルに言えちゃうので結構ハル同様口癖になっちゃっていた人も少なくないんじゃないかなって思いますよ(笑)まぁ、キムタクの言い方が一番かっこいいのはいわずもがなですがね。
皆基本的に純粋なんですよね。遊び人だって何だって言ったって根本的な部分はまっさらなんだと思います。何にも染まってない感じだから余計身近に感じたのかもしれませんね。それに嫌悪感とかも何も抱きませんでしたもん。それぞれが大切に想っている人のために頑張っているのがすごく伝わってくるから恋するっていいなって思わせてくれる作品だったと思います。
主題歌が合っている
プライドと言えばクイーンの「ボーントゥーラブユー」ですよね。あの一番最初の氷の上でパックが落ちた時に流れ出すあの一番最初からもう世界観がピッタリなんですよね。あそこで「Iwasborn・・・」って流れ出した時にはちょっとざわっと鳥肌立っちゃいましたもん。それまで洋楽が主題歌になっているドラマって見たことなかったのでいろんな意味で衝撃を受けましたね。しかもちょうどこの曲を学校の授業で聞いたばかりだったのでより頭に残りました。気がついたら口ずさんだりして。いい曲だなって純粋に思ったし、歌詞もドラマの中にちょっとリンクしているんじゃないかなって思いましたね。「あなたを愛するために生まれてきた」なんて素敵じゃないですか。まさにハルにとって亜樹がそういう存在でもあるし、亜樹にとってもそうだと言えるんじゃないでしょうか。二人は出会うべくして出会った二人なんだと思います。だからちょくちょくBGMで流れるたびに「あーいい曲だ。」ってほんとに思いましたね。また入るタイミングがばっちりときたものですもん。ちょっとずるいなと思いながらも欲しいときに流れてくれるので文句は言えませんね(笑)
とにかくキャスト、ストーリー、主題歌どれをとっても一番と言えるくらいのさくひんでした。
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