「彼女の幸せ」を求める結果
子供のころから時々意識が途切れ、その間の記憶を失う症状に悩んでいるエヴァンズ。その所為か幼馴染のケイリーを傷つけてしまうことも。 彼は過去の日記を読むとその時点にタイムスリップできる能力があることに気付き、その能力でケイリーと幸せになれるように過去を書き換えていきます。 ある一つの不幸を修正すれば、その後続く未来がすべて幸せになるほど話がうまくいきません。これで幸せに、と思ったのにもとより酷い未来を彼女に与えてしまうことも。 ルービックキューブを組み立てているときに一つ揃えると他が崩れていくような、何度も何度も彼女を幸せにしようとして誰かを不幸にしてしまうのを繰り返した結果、最後にエヴァンズがとった行動は確かに「彼が彼女を不幸にしない」ものなのですが、どうしようもない切なさが残ります。 過去に戻ってやりなおしたいという、誰もが一度は抱く願望を、それでもまだそう願う?と問いかけるような苦い後味の映画だと思いました。
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