救命の現実を知る - チーム・バチスタ2ジェネラル・ルージュの凱旋の感想

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チーム・バチスタ2ジェネラル・ルージュの凱旋

4.674.67
映像
4.08
脚本
4.25
キャスト
4.75
音楽
4.25
演出
4.25
感想数
4
観た人
5

救命の現実を知る

4.74.7
映像
4.8
脚本
5.0
キャスト
5.0
音楽
4.5
演出
4.5

目次

ピュアな気持ちがとんでもなく突き刺さる

ドラマ冒頭から速水という天才的な救命医が痺れるほどの冷静さで瞬時に指示を出して患者に最適の治療をしていく  その人物像を全くわからないうちに引き込まれる  それは助かる命は絶対に助けるというピュアすぎる患者への使命感を速水に見て釘付けになってしまう、素敵な快感をドスンと胸に入れてしまうバチスタシリーズ最高の作品だと言え

バチスタシリーズは殺人ありき

今回の殺人の経緯は複雑ながらも叙情的で同感できる所がある とても愛があって身近な人を思う切なさのある二つの殺人事件が心をわし掴みにする  政治家の汚職や利権というお馴染みの構造はありつつも人間味溢れるドラマのすえに起こる殺人のいきさつに腹立たしく思ったり激しく感情移入できる

チームジェネラルの底力

大きすぎる速水という医師に敬意を抱きつつも反発を覚えるチームの面々が個性的で各々の心情が細かく描かれている 尊敬や信頼が不信に変わる時の細かい感情の揺れや動揺や強い思いが随所に描かれ、それがまた信頼回復へと繋がり大きなチームの原動力になっていく様子は迫力がある

ダメになりそうになることが起こる度に、速水の洞察力が的確に解決していく そしてその完璧さに畏れる気持ちになるチームのメンバー、速水の天才的な救命が素晴らしい故に自己嫌悪になる医師にも共感出来たりする

とてつもなく普通の人が天才を前に協力していけるのかをハラハラしながら見ていると、速水の人間味がだんだんと浮き彫りになり、速水の病気でチームの全員の指揮が上がる時にはとても感動する 鳥肌か立つほどの信頼回復のシーンに胸を打たれる

最高のキャスト

速水の天才的な救命技術を自然に演じた西島秀俊、速水を尊敬するあまり自己嫌悪になりつつもついていく佐藤医師をTKO木下、速水の人間性を疑うピュアな医師に戸次重幸、ジェネラルルージュと呼ばれる速水の弱さも強さも支える看護師に白石美帆というはまり役で素晴らしく現実味のあるドラマになっている医大全体の構図もよく分かるし権威主義が今もなお残ることもよく分かる内容になっている

ただひとり医大の権威っぽくない人物がいる

それが高階病院長。林隆三が演じるその役柄は穏やかでしたたかでタヌキジジイなのだ

ただ医師への信頼を形にしていく姿は優しさに溢れている 高階院長の配慮により優しく処分されていく速水の気持ちを思うと病院長こそがドラマの魅力のキーポイントだとも思えてくる

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他のレビュアーの感想・評価

最後の爆発シーンで評価が二分する

ベストセラー小説が原作であり、大ヒットドラマの続編本作は、大ヒットドラマ「チーム・バチスタの栄光」の続編にあたります。前作は、大ヒットしたミステリー小説が原作で、大ヒットした映画のテレビドラマ版というプレッシャーをはね返し、素晴らしい作品となりました。では、本作はどうでしょう。結論から先に述べると、今回も素晴らしい作品となりました。シリーズ最高傑作という評価もあるくらいですし、実際そうだと思います。本作はミステリー小説としての完成度がとても高く、それをテレビドラマで表現したから素晴らしい作品だと思います。ただ、「ミステリー小説として完成度が高い」からこそ、興ざめしてしまった視聴者がいたことも事実です。当レビューでは、本作が最高傑作であることを大前提として、「なぜ興ざめした人が出てしまったのか?」を考察したいと思います。ミステリー小説はテレビドラマに不向き完成度の高いミステリー小説とは、...この感想を読む

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  • 十蔵十蔵
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4.54.5
  • 雅
  • 168view
  • 2063文字

何度も何度も見たくなる作品です。

前作との違いまず私が今回感じた率直な感想は、チームバチスタの栄光の時のような、一つの事件の謎を解いていくスタイルではなく、細部では繋がっていきながらも一話完結していく今回の作品の方が個人的には見やすくてよかったです。医者、患者双方に毎回さまざまなドラマがあって、逃げずに病気と向き合う姿がたくさん見れて毎回感動でした。出演陣の豪華さジェネラルルージュでの一番の満足度といえば、なんといっても出演者の豪華さです!特に西島さん演じる速水先生は、かっこよくて切れ者。一見クールそうに繕っているし不器用な部分も多いけど、患者さんに対する思いは誰よりも強く、熱く、そして優しくて本当に素敵で終始魅了されっぱなしでした。西島さんの演技力や見た目があってこその速水で、まさにはまり役だったと思いました。加藤あいさんもTKO木本さんも、白石美帆さんもそれぞれ演技力ある俳優陣で、終始引き込まれる演技ばかりでした。白鳥...この感想を読む

4.54.5
  • maomao
  • 133view
  • 1045文字

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