非日常から現実を直視し、自分を変える物語
どうしようもなくしょうもない孤独な男とまじめな男
高校生、玄野。彼は、高校で何も特技を持たない一般的な男がある日、幼馴染の加藤に電車の駅のホームで出会います。加藤は玄野に小学生の時から憧れていました。なぜなら玄野は、小学生の時、怖いもの知らずでどんなこともチャレンジし、成功を収めていたからです。急におじさんが駅のホームから落ちてしまいました。そこで、玄野は落ちた人を観察していました。少し息が荒くなった加藤は、考えます。そして、ホームを飛び降りおじさんを助けに行きます。飛び降りて、立たせたのは良いですが、持ち上がりません。そこで、初めて加藤は玄野の存在に気付きます。そして、助けることになりおじさんをホームあげることが出来ました。しかし、電車の音はもう間近に迫っています。そして、間に合わずに死んだかと思った瞬間、ある不思議な部屋に移動します。
不思議な黒い球と謎の星人
玄野と加藤は部屋から脱出しようとするも、鍵が開かなかったり、窓に触れなかったり、不思議な体験をします。何人か黒い球から出現し、しばらくすると、ラジオ体操の音楽が流れます。その後、ある星人の名前が出てきます。こいつをやっつけてくだちいと球から文字が浮かび上がり一人ずつレーザーにより転送されていきます。玄野と加藤は、その時に球から出てきた黒いスーツを着用し、武器を持っていくことに成功しました。そして、不思議な生き物とのバトルが始まります。玄野と加藤たちは、結局のところバトルに勝利します。勝利後、謎の黒い球から採点され、その部屋から解放されます。玄野はそのスーツの秘密や武器の性能について理解し、学校にスーツを着ていきます。そのスーツのおかげで、先輩からも特にいびられなくなりました。玄野は、この謎の星人との戦いを理解しようと必死なります。そして、その結果、彼は自分自身の居場所はここだと悟り、次々に転送されれば成人と勇敢に戦っていきます。
自分の弱さと強さと自信の葛藤
少しずつ星人との戦いにも慣れ、メカニズムも理解してきた玄野と加藤は、次々と謎の部屋に転送されてくる人間たちに加藤がリーダーシップを発揮し説明をしてました。しかし、誰も信じることはなく、黒いスーツも誰も着ることはありませんでした。そして、バトルフィールドに転送されるのですが、ついに強敵が現れます。それは、千手観音でした。強敵を前にバッタバッタと死んでいきます。玄野は、その前に圧倒的な強さで、怒りんぼう星人と暴れん坊星人をやっつけます。その後、千手観音との戦いの中で、玄野は腕と足を切られてしまいます。もう瀕死状態です。結果、加藤が千手観音と相打ちで、幕を閉じます。少しだけ息をしていた、玄野は謎の部屋に転送されます。玄野はずっとみんなの転送を待っていましたが、誰も来ませんでした。玄野以外は全員死んでしまったのです。その事に気付き採点を終え、家に戻ります。
人間との繋がりや絆の大事さに気付かされる玄野
玄野はガンツの世界に来る前は、人のことなんかどうでも良い、仲間などいなくていい、どうせ俺は目立たない、どうせ俺は馬鹿にされる、おれは役に立たないなど、ネガティブな発想ばかりでした。しかし、幼馴染の加藤と再会することで、昔は玄野が加藤を導いていたが、今度は逆に加藤が玄野を導きます。それは、加藤が成人と戦う時に、仲間を思いやり、一生懸命にガンツの世界の説明をしたり、誰ひとり死なせないように努力をしたりしていました。加藤はいつの間にかリーダーとして仲間から認められるようになりました。しかし、玄野はそれに対しあまり面白くなかったのですが、少しずつ理解をしていきました。千手観音との戦いで敗れてしまった加藤を継ぎ、リーダーとして考える部分が非常に多く、加藤は玄野のお手本となっています。結果、加藤ならどうするかを考え、仲間を思いやり、一人も死なないようにすることを努力していました。
玄野にとっての加藤の存在
そもそも、この物語の始まりは、先に玄野が加藤を見つけるところから始まります。玄野は加藤に話を一切書けませんでした。なぜなら、玄野は加藤を観て、不良だと思ったからです。関わらない方がいいなと、しかし、加藤は玄野の事を憧れていたので、おじさんを助けている最中でも見つけることが出来ました。加藤は玄野が知っていた、ビビりの加藤ではなく、勇気をもた加藤でした。そのきっかけは、俺は玄野みたいになりたいという願いから、勇気を持ち、問題に立ち向かっていきました。しかし、高校になり立場が逆転します。加藤はリーダーシップを発揮、みんなから信頼を勝ち取っていく一方で、玄野の株下がっていきました。しかし、玄野はそんな加藤を観て、自分自身を見直すきっかけを着くていきました。しかし、それも時はすでに遅く、加藤は千手観音に殺されてしまいました。もし、もっと早くその事に気付いていたら、二人で力を合わせて千手観音を倒せていたかもしれません。
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