ミッションインポッシブルシリーズの魅力再確認!小粋な演出が散りばめられたカッコ良さ。
イーサンの自由奔放さにクスり!
イーサン登場の刑務所のシーンは、言うことを聞かないイーサンの自由奔放さが頼もしく、また可愛くも見え、ついついその人柄に惹かれてしまう、まさにつかみはOKな主人公力が伺える。今回は何をしてくれるのかとワクワクしてしまう。
そんなイーサンに振り回される仲間であり、ここぞ!という時に今一つ上手くいかない惜しいキャラ、ベンジーとのやり取りも様々なシーンでちょこちょこと合間に織り込まれていて笑いを誘う。
兎にも角にも、イーサンの男らしく、めちゃめちゃ頼れる男なのに、ユーモアと茶目っ気のある可愛さに私はとても魅力を感じずにはいられないのである。しかしこれは、イーサンを演じるトム・クルーズ本人の自前の魅力とキャラ力の掛け算だと毎度私は思う。何故ならほとんどのスタントを自ら進んでこなす妥協しない役者魂と男らしさを持ち、インタビューやファンサービスでは何ともユーモラスな返答とキュートな笑顔で白い歯を見せて人々を魅了する。そんな役どころへのドハマりっぷりも個人的には楽しんで観ている。
迫力のアクション!ドキドキするスタント無しの超高層ビルのシーンは何度観なおしても、やっぱり見もの。
世界一高い高層ビル、ブルジュハリファでのアクションシーンは何度も観なおしてしまうほど、手に汗握り、目が離せない、ドキッ!とさせられる。でも、やっぱりどんなピンチの時でも格好良く切り抜けてしまう頼もしさに引き込まれてしまえば、気付くともうミッションチームの一員の気分だ。
意を決して窓から飛ぶところは格好良すぎて力んで観てしまうが、そのハラハラ、ドキドキはアクションによるところだけでは無い。チームメンバーそれぞれが敵を欺く為の役割があり、ハイテクなスパイアイテムを使って、モローとコバルトの手下に見抜かれないよう出し抜くべく、冷や汗をかく様なハプニングを何とか切り抜け、無茶な事をやってのけてしまうのだ。
ハッピーな演出も一味違う。
この作品の中で出てくるブラントは過去の任務で、ある夫婦の護衛にあたっていたが、任務中に不手際があり、その妻が亡くなってしまった。実はそれがイーサンの妻であったが、そのことを本人になかなか言えないままブラントは自分を責めながらイーサンと行動を共にしていた。
しかし、驚きの結末がブラントとこの映画の鑑賞者を待ち受けている。何とか無事に任務を終え、酒を酌み交わすメンバーにイーサンから次の任務の誘いがある。それぞれ思い思いに返答し、去っていく中ブラントはイーサンに本当のことを打ち明けるが…なんと妻は生きていた。
イーサンと共にいるとまた命を狙われかねない。だからそっと陰から妻の安全を見守っているのだと話していると、少し離れたところで友人と楽し気に話しながら歩く笑顔の妻が現れる。それを見つめるイーサン、 その為に様々な噂などを流してカムフラージュをしていたことを知り安堵するブラント、とここまでは普通に良いハッピーエンドだ。
しかし、私のお気に入りはその後だ。そっと遠くから妻を見守るイーサンは愛する妻に会うことも出来ず何だか切ないな……と思いきや、店に入りかけた妻が立ち止まり、ふと後ろを振り向くのだ。離れた所から見守るイーサンに笑いかけて店に入って行く。何とも言えない素敵なハッピーエンドではないか、と驚いた。スパイならば、そのまま妻は知らずに・・・というのも良くありそうだが、あえてこの演出が出来てしまうのが、憎いというかやはり一流というか、何度も観たくなってしまうのである
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