不完全燃焼って感じかな
スペリングコンテスト
日本にはあまり馴染みがないこのコンテスト。このコンテストは子供が綴りを楽しく覚えられるように行われているらしいですが、この映画ではまったく楽しそうじゃないですよね。少し偏見かもしれませんがスペリングコンテストが絡む映画って親のエゴで子供を振り回している作品多いような印象があります。スペリングコンテストが悪いということではなくて、こういうテーマを扱う作品にとってやりやすい題材なんでしょうね。
宗教
最初はスペリングコンテストの話かと思いましたが、これ宗教のお話でしたね。日本だとあまり馴染みがないようなそんなテーマに思えました。いくら研究してるからって父親の行動はなんか異常だったように思えます。あんなに神に対しての執着心を見せていた父親があのイライザの最後の行動一つで自分の今までの反省をするかな?っと少々疑問が残ります。
最初からすれ違っていた家族
何年も前からもう盗みをしていたという母親からわかることは、この映画には描かれてもいない何年も前からこの家族は崩壊していたのだと思います。父親の性格をみると最初は兄に期待してたくせに、イライザの才能に気づくと兄よりイライザを構うようになったりと自分の興味だけで家族を順位をつけているようなそんなイメージがあります。自分は良い父親をやっているんだという思い込みをしてそうというか。思春期になりそんな父親に嫌気をさした兄に、精神障害を患っていた母親。そして何よりも歪んだ父親にイライザが気づかないはずもありません。
イライザの才能
正直この部分をもっと描写してほしかったですね。なんだかここの表現だけファンタジーなようにみえて、リアルな映画なのにちぐはぐな感じにみえました。万華鏡は違った形が元にまた戻るという、この家族を比喩しているものだっていうのはわかるのですが。もしこの才能がファンタジーではないというのならまたイライザも精神的な病気になりかけていたのではと思ってしまいます。元々潜在的に頭は良く、自分をそして家族を守るために無意識にという感じなら辻褄が会いますからね。
ORIGAMY
折り紙最後にわざと間違えた綴りです。でもこのわざと間違えたことで家族の絆って戻るのかな?って少々疑問に思いました。だってあんな鈍感なのか気づかないふりをしているのかわかりませんが、そんな父親がこのことの意味に気づくのかなって。たぶんですが間違えたことによってイライザへの執着から目覚めさせ問題に目を向けさせようって感じだとは思うのですが、ちょっと脚本は残念でしたね。
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