リアルに変身
1700年代のパリでのお話
今の日本のアニメのブームは海外に日本をアピールする目的のものが多いのかなあといった印象で、日本の都市部や田舎での制服を着た学生が登場する学園ものが圧倒的な数あるような感じがします。その中でこの「ラ★セーヌの星」というクラシックアニメは目を引きつけました。フランスの美少女が戦士に変身して闘うという結構すぐに見たくなるような内容だと思います。でもこのアニメは魔法少女ものみたいなのではなくて実際の歴史が絡んでいて変身というより変装して闘うのでこの部分は正体がばれてはならない本人にとってはとってもシビアな感じがします。ちなみにラセーヌとはラは英語のTHEにあたるものでセーヌは川の名前だそうですね。何だかこれだけでもそそります。
若干セーラームーン、そしてベルサイユのバラ、リボンの騎士
戦いの途中で参戦して助けてくれる黒いチューリップがまるでタキシード仮面、そしてまるでベルばらの世界が広がります。と良く言われるみたいですが、例えだとしてもこの作品はかなり音楽的にもストーリーとしてもオリジナリティーが高いので他のアニメとあまり関連づけての説明は難しいと思うんですがちょっとそのような要素を感じ取る視聴者もいるかもしれないということで先に記述しておきました。戦いの理由も階級や身分差別による社会に対する反発であるとか、要するに一種の革命時代による小競り合いみたいなものを描いている部分がありますので勉強になるのかなあと思います。ファンタジックな雰囲気は全面にあるんですが架空のファンタジー要素は実際にはあまりないので本当はとってもリアル感丸出しなストーリーなんですがそこはアニメ手法でうまくロマンチックに時には幻想的に描いてあるんですごく感心してしまいます。
素晴らしい主題歌
オープニングテーマはフランス語ネイティブのアレーヌという名前の方が歌っておられるのでフランス語が出て来ますが日本語の部分も彼女が歌っています。しかもこの歌手オーディションは実際にフランス現地でおこなわれて日本語を知らないがアレーヌが選出され後にイベントの為に来日したそうですが外国人起用なんて最近のブームかなと思いきやこんなクラシックなアニメで既になされていたとは、日本のアニメも結構色々挑戦しています。だからちょっと日本語ネイティブとは違ったニュアンスの発音も魅力です。堀江美都子さんヴァージョンもありますが力強くてとっても可憐です。
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