デビルマンを自分なりに考察してみる - デビルマンの感想

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デビルマン

5.005.00
画力
3.50
ストーリー
5.00
キャラクター
4.50
設定
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演出
5.00
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デビルマンを自分なりに考察してみる

5.05.0
画力
3.5
ストーリー
5.0
キャラクター
4.5
設定
5.0
演出
5.0

目次

不動明が飛鳥了を親友と認識していたのは何故か?

この考察記事は原作を嫌というほど読んだ人向けの内容にしています。

まず不動明の親友は飛鳥了であり、唯一無二の存在として書かれていますが

かなりの矛盾が生じているのです。それは飛鳥了は大魔王サタンであり

飛鳥了という人物は実際には存在していないからである。

いや存在はしていたが、自分の正体に気付き始めた了が自宅に行き

自分のアルバムを見たとき、そこには飛鳥了の写真では無く別の男が

写っている写真だけだったのだ。

もはやこの時点から、本当の飛鳥了が不動明の親友だったのか?

という矛盾が生じるのだ。その矛盾点全てを消し去るのが

サタンの右腕的存在のサイコジェニーだ。

彼の超能力で全ての設定を良いようにしているのは明白だが

実在していた本当の飛鳥了と親友ならば、今接している

サタン扮する了は別人であるはずだ。

不動明の記憶の矛盾が起こっても不思議では無いのだが

そこはやはり漫画、サイコジェニーが全ての記憶を抹消し

良いように作り替えたと考えれば、不動明がサタン扮する飛鳥了を

親友として認識し続けられるんだろうと思う。

オリジナル版と今のバージョンだと無いシーンがある

ファンの皆さんは気付いているだろうか?オリジナル版の単行本と

今の文庫版の違いが?

実は削除されているシーンがかなりあるのだ

私が印象に残っているのは、美樹がデビルマンに初期に遭遇するシーンだ

このシーンはもはや幻のシーンと言っても良いかもしれない。

これは今出回っている単行本を買っても見れるシーンでは無いのだから

デビルマン(明)が美樹の前に現れ、美樹は絶叫してその場でひたすら怯える

このシーンが文庫版には無い、というか削除されているのだ。

このデビルマンという作品は書き直しが何度もされている作品で

古い絵柄から急に今風の絵柄になったりするなど、書き直ししたのが

一目瞭然なのだ。

私はオリジナル版を手に取れた幸運な男だったのだが

未だにあのシーンに出会えない。というか本当にあるのか?

と思うほどに無いのだ。

勘違いだったら申し訳ないのだが、そのシーンがあったのは本当だ。

作者自身デビルマンにこだわりすぎの件

私はこの作品を読んで、永井豪のファンになり、色々な作品を読み漁った。

バイオレンスジャック、デビルマンレディー、マジンガーZなど

数々の名作を生み出していたことに感動を覚えながらも、一つのことに気付いた。

作者自身がデビルマンという作品にこだわりまくっているということに・・・

バイオレンスジャックの最後は明と飛鳥だったというオチ

デビルマンレディーは不動じゅんと飛鳥の女バージョンは

実はデビルマンとサタンだったオチ

この作者、実にデビルマンにこだわっているのだ。

というかデビルマンは、不動明は死んで

サタン率いる神の軍団の新世界の創造という幕落ちだったはず

その終わり方でも十分インパクトの強い終わり方だったのに

かなりくどくデビルマンを引っ張り続けているのだ。

いいかげんデビルマンから離れて欲しいと感じてしまう

あまりにもくどすぎて酷い、完結は完結でしっかりして欲しいと感じる。

以上、自分勝手な考察でした。

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