月9史上最高のドラマ! - 東京ラブストーリーの感想

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ドラマレビュー数 1,147件

東京ラブストーリー

4.504.50
映像
3.75
脚本
4.25
キャスト
4.63
音楽
4.75
演出
4.50
感想数
4
観た人
11

月9史上最高のドラマ!

5.05.0
映像
4.0
脚本
5.0
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
4.5

目次

甘いだけじゃない!ラブストーリー

1980年代、当時の月9と言えばキラキラしたラブストーリーが王道でした。キラキラ、ハラハラ、ドキドキ、そしてハッピーエンド。毎週テレビから流れるその世界に憧れました。もちろんこの作品もそんな世界を見せてくるのが当然のことのように、チャンネルを合わせました。ドラマは最初に出会いがあり、次に試練、そして試練を乗り越えてのハッピーエンド、この方程式が一番見やすく感情移入できます。数多くのドラマ、特にラブストーリーには多く見られる流れですが、本作品もキラキラした出会いから始まります。そして、あの衝撃の一言によって2人の恋物語が始まっていきます。

赤名リカの存在

この物語の主人公は、圧倒的に赤名リカで、カンチこと永尾完治はリカという女性を語る語り部で、私達視聴者とともにリカに魅了され振り回されていきます。リカは、俗にいう「損するタイプ」の女です。キレイで人当たりが良く、だれに対しても壁を作らない。海外で育ったKとおもあり、自由奔放で愛し方もストレート、たとえ禁じられた関係であっても相手を一途に想ってしまうそんな女性です。自由奔放に愛する分、それだけの傷を負い涙を流します。それでもひとしきり泣いたら笑顔を作り、頑張れてしまう、リカはそんな女性です。そんなリカが純朴で優しく優柔不断なカンチに恋をします。田舎から東京に出てきて周囲の環境に馴染むことに苦労していたカンチにとってリカの笑顔はキラキラ眩しく輝いていました。

別れの描き方

それまで甘いハッピーエンドに慣れていた私にとては、まさかの最終回でした。イヤな予感はしてはいたが、それでもやっぱり月9で、色々あったけどカンチがリカの元を去る訳は無い、そう信じていました。ですが、私が見たのは二人の別れでした。しかも、カンチは他の女性を選びました。選んだ女性はリカとは正反対の「得するタイプ」で、カンチにはリカのまっすぐで一途な想いが少々重かったのでしょうか。東京で出会ったキラキラしたリカより、高校の時に好きだった同級生を選ぶ、男のノスタルジー恐るべし。その答えに至るまでのカンチの葛藤も分からなくもない、そのうえ、「得するタイプ」の女は涙という武器も堂々と使う。そして優しいカンチはもう動けない。一方、自由奔放なリカは一人で泣く。バイバイという文字をカンチのハンカチに書いて。カンチはそのハンカチを見つけて号泣する、その涙でカンチは大人の男になってしまったのでしょう。そして、その涙があったからリカとカンチの別れを私は受け入れられたと思います。それと同時に男は結局ああいうタイプの女をえらぶんだ、という悲しい教訓を得たのも事実。

再会の笑顔

別れのシーンの後、何年後かの再会の場面が描かれる。カンチは同級生と夫婦になっていて、偶然リカを見かける。カンチの方から声をかけ、久しぶりに会話を交わし、リカが満面の笑みでカンチに手を振る。キラキラしたリカの笑顔に私も救われた。この物語で一番切ないのはリカです。他の4人の主要人物はそれぞれ恋を成就させた。でも最後のリカの笑顔でこのドラマは最高のエンディングを迎えたのではないでしょうか。

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次世代に繋がるための結末ー東京ラブストーリー

”ハッピーエンドで終わらないドラマ”を見た時のショック。私はこのドラマを見るまで、全てハッピーエンドのドラマしか見たことがありませんでした。ドラマなのだから、ハッピーエンドで出演者の幸せそうな顔で終わるものが一般的というより、当たり前というくらいでした。しかし、この話はそうではなかったのです。ハッピーエンドでは終わらないドラマだったのです。見ていた方はきっと驚いただろう。少なくとも私のまわりの人はあの最終回を見た次の日、学校でカンチとリカの結末に反対だという話で持ちきりでした。休み時間になると、どうしてカンチとリカは結ばれなかったのか、本当にあれで最終回?という友人までいました。あの時代のドラマの終わり方は、ハッピーエンドが当たり前でした。なぜ、このドラマはそうではなかったのだろうか。私はこのように思います。ハッピーエンドにあえてしない事で、リカの性格、性質を守り続けたのではないか、、...この感想を読む

4.54.5
  • りかりか
  • 446view
  • 2063文字
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小学生女子もハマったラブストーリー

「かーんち!」と可愛く呼ぶ、鈴木保奈美が可愛すぎる!放送当時はおそらく月9とかだったと思います。ですが、私は夜に見た記憶はありません。それもそのはず。私は今年34歳ですが、私が小学生の頃に夕方16時から再放送をやっていて、すごくドハマリしてセリフまで色々と覚えていました。大人になったらこんな恋がしたいなぁ~とか、彼氏のことを自分だけの呼び方でこんな風に呼んでみたいな~などと、少し大人な気分になる、ドキドキするドラマでした。当時の夕方16時からのドラマの再放送というのは、当然のことながら、ヒットしたドラマのみを放送するもので、このドラマは何度か放送していたので、かなり人気だったことが伺えます。「かんち」って呼び方がすごく良くて、当時の小学生だった私はよく、架空の彼氏の呼び名を考えていたくらいですが、よくよく観ていると、かんちの役名とりかが名付けた呼び名がそこまで結び付かないんですよね。笑たしか、...この感想を読む

4.04.0
  • あなごあなご
  • 405view
  • 2019文字

リカとカンチときくだけで・・・(T_T)/~~~

かつて、こんなにハマったものドラマがあっただろうか?というほど、今でも思い出深い物語・・・。あの時の鈴木保奈美は本当にかわいらしかったな~~~!!というのは、私の独断と偏見だが、他のドラマの彼女は、少しツンケンしていて、優等生役が多かったから、私の思い出の中では、このドラマが一番いい印象なのである!このドラマも中でも、最初はいつもの通り、優等生で、できる社会人の仲間入りをし始めたところに、カンチこと織田裕二が入社してくるのだが、最初はお互い同僚の一人にすぎなかったのが、時がたつにくれ、お互いを意識し始める・・・。なんか、いい感じになってきたところに高校の同級生のサトミが登場。カンチのことがすきだった、なんて、言っておきながら、もう一人の同級生三上と付き合うことになる。いらいらサトミと、ひっかきまわす三上の存在が、ドラマ視聴中にはいらいらさせられながらも、くっつきそうでくっつかないリカと...この感想を読む

4.54.5
  • ゆちょゆちょ1ゆちょゆちょ1
  • 117view
  • 628文字

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