これはめっけもんです
星屑ニーナというマンガ
まずイラストがかなり自分のツボにはまりました。一目惚れするタイプの絵柄でしたので手にとって読んでみました。何だか人の人生とか時間の流れって不思議ですしとてつもなく切ないなあと思わせる作品です。人の一生が何だか悲しいほどはかなく感じられてきます。
けれどもロボットも以外とはかない
ロボットは長生きしてしまうので人の生きている期間のあまりの短さにむなしささえ覚えるほどですなんですが、最初はロボットって面倒くさい存在だなって思わせる感じでストーリーはスタートしましたね。グラフィックデザイン的なポップなページや色づかいのおかげであまり強くかんじさせませんがロボットの星屑くんも最初は記憶とか全くなかったので言ってみれば鉄くず同然だった存在なんですよ。この星屑くんの元々のろくでなし主人?も何か役に立たなくなってってことでごみ捨て場にポイっとトラックから投げ捨ててしまったんでうわー、悲惨だなあって思いました。しかも長生きは出来るけれども電池切れとかになったらそこで人生終わりじゃないかと、下手すれば犬や猫より寿命が短い可能性を秘めてるのかとそういうネガティブな部分を感じさせられました。二人目の自殺志望の男に主人になって下さいとか恃んでそんなやつに頼むなよーと思ってしまいました。そういう行動を取るようにとプログラミングされていたんでしょうかね。その段階だけで、既にまるで自己破壊行為に感じられたんですがやっぱりその後、自殺志望男に中古ロボット屋に売り飛ばされて何の感情も生まれてないじゃないかと悲しくなりましたね。
話が進むにつれてますます人間の価値がわからなくなる
人間は食べ物を食べなくちゃあ生きてはいけませんし面倒くさいことがやたらに多いことが判明。でも悪いことを考えない、悪いことは悪いと言えるロボットは偉いなあと思いました。ピッピちゃんっていう女の子なんて悪いことさえわからないというかモラル自体を既に最初から持ち合わせていないような言動していたからちょっとSFがかってきてステキだなあと風景見ながら思っていたのにもう将来の地球はめちゃくちゃカオスだなあと嫌な世界になってるのかなあとちょっと放心状態にさせられましたが最後の最後ではそんなむやみなアンハッピーネスはありませんよ。でも設定とかがボンボン変化する展開なのでびっくりは多い作品ですがこのマンガのロボットってかなり一人前に描かれてます。すごい恋の仕方するし。人間の方が冷めてそう。
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