セブンの意味 - セブン・サイコパスの感想

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セブンの意味

3.03.0
映像
3.0
脚本
1.5
キャスト
4.0
音楽
3.0
演出
2.0

目次

耐性があってよかった

この映画はコメディですが、最初から最後までずっと殺人で人が亡くなります。しかもただ撃たれて死ぬだけではなく、目もあてられないような猟奇的な殺人ばかりです。私はそういうものに耐性がある方なので楽しめましたが、そういうのに耐性がない人には正直楽しめない映画だと思うので評価がわかれそうですね。物語はマーティという脚本家を中心に進んでいきますが、一番マーティが殺人に関わっていないゆえに活躍もそんなにないという。個人的に一番サイコパスに近いのはマーティの友達でもあるビリーかなって思いました。一番殺人に対して罪も感じてなく、笑いながら陽気なようで残酷な行動をとっているので。主要キャラではない人だったらマギーですけど。たぶん一番残酷な殺人を繰り返しているのは彼女だと思いました。

動物に優しい

この映画には犬とうさぎがでてきます。人間がどんどん死んでいくなか動物はとても優しくされています。むしろ、ビリーとマフィアにいたってはすごく犬好きですしね。サイコパスって動物好きな描写をされていることがけっこう多く感じます。もちろん逆なこともありますが、殺人目的の映画だと妙に動物に好かれていたりするんですよね。その方が異常性の描写がよりよくわかるからということなんでしょうか。個人的には動物が辛い目にあってる映画の方が辛くなってしまうので、コメディな感じならこういう映画の方がいいですね。ホラーなどではないので(笑)それでも、うわぁって目の背けたくなるシーンはありましたが。ボニーをおもって泣いちゃうマフィアのシーンは少しかわいいと思ってしまいました(笑)

自分では気づかない

この物語、相手をサイコ野郎とかサイコパスだとかそういうことを言う描写はあるのだけど自分で自分のことは誰も異常だとは思ってないんですよね。だからこそ笑っていられたり、淡々とその話をできたりするんでしょうが。脚本家のマーティは普通だったと思います。あえてだったと表現したのは、彼もまたサイコパスだと最後に私が思ったからです。普通いくら良いネタになるとわかっていても、自分の身の回りで起きたおかしな殺人のことを映画の台本にって考えるでしょうか。しかもずっと友人だった人のことを!そして最後のうさぎの男とのシーン。普通なら自分のことを殺しにくるって言われたらもっと慌てますよね。その男から別人みたいだって言われた意味を考えるとマーティもまたサイコパスだったのかなと。セブンとタイトルにありますが、その1とビリーは同一人物で6人しか登場してないことになるので、マーティをいれてセブンなのかも。

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