日常の風景に溶け込むモンスター
有名漫画家のお一人高田裕三先生の代表作の一つ
「3X3アイズ」はエキゾチックな雰囲気のする作品でキャラクターの服装などから東か南アジア系の香りがする感じがいつもしています。モンスター名が異国のレジェンドなどを使用しているせいかと思われますがこの辺りは作品の独特の役作りに貢献していて絵柄としても設定としても魅力的かなと思います。サンスクリット語にからんだ名前なども出て来ているし原作者は日本以外のアジアを結構旅行されたりしたのかな、それとも全て想像で描き込んだんでしょうか。あのモンスターや服装などはかなりの参考物を見ながら研究されていた感じがするのですが。
アニメ版やゲーム版も、歴代人気作品、でも近年新作でも復活
最近のコミックキャラクターなどは本当にいつまでたっても何らかの形で復活してしまう、この作品もまさかの復活を遂げた1つですが今回はその事より旧作全40巻について考察した方がいいかなと思います。講談社ヤンマガKCで少年マンガ部門の賞を取ったらしいですがこれもどちらかと言うとちょっと年齢が上の少年層がターゲットというか割とエログロ要素も多少は兼ね備わっていて、でもこの作品だとグロさの印象は他の要素でやや背後かなと思いますのでまあ今現役の中高生なら普通に読めるのではないでしょうかね?(ただ3X3EYESの発表された第一話は何と1987年とかなり昔なので当時の刺激レベルではちょっと強すぎたのかなと、でもそういう過激な作品は目立つので売り上げに貢献した部分もあるのかと思います、当時のヤンマガの特色みたいだったですし、ただ時代が進むにつれて逆にそういう毒素が何故か減って行っていた気がしますが)その分は他で魅せていましたね。
二重人格キャラクターの代表
この作品の魅力で全面に出ているのはヒロインのパイちゃんの存在かなと思います。その容姿のかわいさから内部のモンスター的な部分に至るまで。相当極端な二重人格像がしっかりと描かれていたのできちんと二度美味しい存在になっています。ヒーロー役の八雲くんと合わせて二人で人間になる為の旅から出会いが始まったみたいですが戦いが面白くとても格好よく描かれているので一読者としては人間になんかなりたいのかよ!?って思わせてしまうところが説得力弱かったかなと思います。獣魔っぽい力をキープしていた方が便利じゃん?となってしまうので贅沢を言えばもうちょっと人間の価値を考える事にもっともっと集中してくれても良かったかなと思ってしまいますがどうなのでしょうか。
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