知識の活かし方 - アーサーとミニモイの不思議な国の感想

王道ファンタジー

まるで絵本の中に迷いこんだかのような世界観がとても素敵。人間の庭とミニモイの国が同じところにあるのがいいですね。字幕も吹き替えもみましたが、これは字幕の方が世界観に入り込めて良いと思います。吹き替えはアーサーはもう少し声高めの少年の声の方があってそうです。アニメと実写が混ざった作品ですが、うまいこと良いとこどりしてるのですごく良いです。最初ミニモイじつはあまりかわいくは見えませんでした。でもだんだんみているとかわいくみえてくる不思議。敵でさえなんか憎めない感じがしますね。とくにクラブのシーンは昔懐かしい音楽で大人の方も懐かしいって楽しめたのではないでしょうか！また剣なども登場しますが、力というよりも知恵を使って戦っているのも好きです。王道な物語なので展開は読めてしまいますが(笑)

アーサー

おじぃちゃんに似て冒険心と知恵にあふれる少年！解決に使うものが決して難しいものではなく、身近にあるものを利用するのがとても少年らしい行動だと思っています。個人的にはミニモイになる前の準備してるときが一番ワクワクしましたね。ミニモイになった姿はもうちょっとアーサーらしさを残してほしかったかなって思います。セレニアの胸の紐を躊躇なくとってしまう行動からは子供らしさが垣間見えてよかった(笑)ミニモイがアーサーと逆に人間になったらどんな感じになるんだろうって想像するのものすごく楽しい！アーサーにとって宝はルビーではなくセレニアをはじめとしたミニモイ達との出会いや冒険だったんだと思います。そして誕生日のお願いもちゃんと叶いましたね！良かった。「生きて愛し合う限り希望はある」すごく良い言葉ですね。

知識とは

この映画をみて思ったのは知識は正義にも悪にもなりえるということ。これは現実の歴史をみてもそうですが、発明は絶対正義じゃないのですよね。有名な例としてあげるとしたらノーベルが発明したダイナマイトとか！工事などに使えば大変便利ですが、攻撃に使ってしまったら悪の発明になってしまいます。使い方次第でとんでもない悪になりますね。今作でもおじぃちゃんとアーサーの発明がマルタザールの手によって悪な使い方をされてしまいます。発明がなければ発展しませんが、間違った方向にいくと恐ろしいことです。知識はもちろん大事です賢さももちろん！勇敢さや純粋さも。でもそこに良識があるかどうかってことなんですよね。ファンタジー作品ですが、こういう見方もできる映画はとても魅力的です。