ブスという最強に武器を持つ女性。 - ブスの瞳に恋してるの感想

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ブスの瞳に恋してる

4.004.00
文章力
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ストーリー
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ブスという最強に武器を持つ女性。

4.04.0
文章力
3.5
ストーリー
3.5
キャラクター
4.5
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3.0
演出
3.0

目次

今から14年前

つい4、5年前にご結婚されて最近えふくんを出産されたんだとばかり思っていましたが、14年も月日が経っているご夫婦なんだと驚きました。新婚のような初々しさが結婚してまだ日が浅いようなイメージを植え付けさせるのだと思います。お互いを尊重し合う姿勢が変わらずに、14年も夫婦生活を続けていらっしゃるお姿は羨ましいと思いますね。フジテレビでドラマ化されて、村上さんが大島さんの役をしているのをうっすらと思い出しました。当時鈴木おさむさんを知らなかったので、稲垣吾郎さんが演じるのだからそれはそれはカッコ良い方なんだろうなと思っていたのですが。似た者夫婦といいますか、考え方や価値観はもちろんカッコ良いですし、なかなかネガティブな部分を武器に自己肯定を促すことは難しいのですが、それを心の底から信じて行動で示してらっしゃる。そういった意味では稲垣吾郎さんに引けを取らない素晴らしい人だなあと感想を持ったことを覚えています。妊活ということでも話題になりましたし、子供の時から大島さんの存在は知っていましたが、女性としても女芸人としても順風満帆で、さらに母親としての大島さんというまた違った顔を持つようになり、人間的な魅力に溢れた人だなあと改めて思いました。

鈴木おさむさん

ドラマではエビちゃんが元彼女役だったかと思います。綺麗な女性とお付き合いしていても、価値観が同じで自分が素直でいられるという人に出会うと、あっさりと今までとは違う道に進めるものなのでしょうか。私は鈴木おさむさんではないので、昔の深夜番組に出演する大島さんの姿を想像して何が面白いのかさっぱりわかりませんし、少しばかり引いてしまいます。決してバラエティ番組が苦手ということではないのですが、どうしてそこまで体をはるの?ということまで大島さん自ら名乗りでて挑戦していくので、これはもうその世界のプロと視聴者との明らかな差だなあと痛感しますが、やはり理解するまでに至りません。普段誰でもやるようなことをテレビでしていても面白くない、ということから突飛なことをするのでしょうが、自分のお嫁さんが身体を露わにし、下のことまで平気で人前で出来ちゃうなんて凡人にはお笑いの美徳がわかりません。しかし、そんな大島さんが良い!素敵だ!可愛い!と思えちゃう鈴木おさむさんという人物がいて大島さんがいて、もはや必然的に結婚されたんだと思わせるご夫婦だと実感します。照れくさいのであまり使いたくない言葉ですが、鈴木おさむさんが大島さんに冗談で「結婚しよう」と言っていたのは運命だったからだと思います。本の一番後ろに作者近影のような写真がありました。ご夫婦で写ってらっしゃるのですが、どちらがどちらだか最初わかりませんでした。まるでお互いを吸収し合っているかのような顔つきで驚いたのと、無邪気に笑う大島さんを見て付き合う期間が0日という事実はなんの問題もないことなんだなと理解できました。鈴木おさむさんは大島さんをよく理解して努力していると思います。しかし、努力云々なんてきっと考えたことなんてほんの少ししかないんだと、この写真を見て思いました。無意識の喜びを大島さんが与えてくれる、無償の安心愛情を鈴木おさむさんが与えてくれる、お互いがお互いを補う、まさに理想の夫婦だと思いました。

お笑い芸人を妻に持つからこその愛情深さ

ロケで出川さんと一緒になり、オンボロの船に乗って沖へ出てスタッフから「転覆しないように」なんて注意を受けたら意地でも船を転覆させますよね。フリではなく真剣な忠告すら判断つかない世界で活躍されている芸人さんは本当に尊敬します。常に危険と隣り合わせで、しかし身体を張ったからといって笑いが起こるかはわからない。下品だ、PTAだ、なんだと言われ萎縮しどんどん笑いの取り方も難しくなる。それでも芸人さんが身体をはるのは余程の信念があるのだろうと私は思います。船転覆ロケでは本当に鮫に食べられてしまう危険性もありますし、よくバンジージャンプなんかにも挑戦されているので随分と身体を張ってらっしゃるなあとここ最近復帰されてからも思います。えふくんがいるからと弱腰になって仕舞えば芸人としての大島さんが枯れてしまいます。以前はご結婚されて面白くなくなってきたと囁かれていたという文もありましたが、守りに入れば自ずと手放さなければならないものも出てきます。しかし、それでは大島美幸という人の魅力が伝わらないのです。よく坊主頭にされてらっしゃるのはリアクション芸をする際に邪魔だからだと思っていましたが、プロ意識からくる行動だったんだと知り、ますます大島さんの凄さが実感させられます。体当たりな仕事だからこそ、一歩間違えれば大ゲガになりかねませんし、万が一ということもあります。そんな非日常的な仕事があるからこそ、より一層大島さんという奥様の存在が大切であると確認されているんじゃないでしょうか。確かに、毎日のように身を案じて夫であったり妻であったり、目の前にいてくれて良かったと平凡な日常ではあまり思いません。しかし、現実離れしている世界にいるからこそ、鈴木おさむ大島美幸ご夫妻はこんなにも仲睦まじく夫婦生活を送られているんだろうなあと思いました。

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